研究課題/領域番号 |
10670665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
濱田 希臣 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30127906)
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研究分担者 |
重松 裕二 愛媛大学, 附属病院, 講師 (90206087)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 肥大型心筋症 / うっ血性心不全 / アポトーシス / p53 / bax / bcl-xL / 心筋逸脱酵素 / 心肥大 / 心不全 / bcl-2 |
研究概要 |
1.10週齢の雄性Sprague-Dawleyラットを対象に、肺動脈狭窄を作成し、急性圧負荷モデルとし、心筋細胞にアポトーシスが惹起されるか否かを検討した。結論として、急性圧負荷は心筋細胞におけるアポトーシスの誘導因子であること、また、急性圧負荷によるアポトーシス誘導にはp53、baxが重要な役割を演じている可能性が示された。 2.心肥大から心不全に至る過程におけるアポトーシスの関与およびアポトーシス関連遺伝子の発現変化を高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて検討した。12ヶ月のSHRラットは球心性肥大を、20ヶ月のSHRラットは心不全を呈していた。20ヶ月のSHRラットではTUNEL陽性細胞を間質細胞に認めたが、心筋細胞には認めなかった。一方、アポトーシス関連遺伝子の発現に関して、baxは肥大期、心不全期を通じて不変であったが、bcl-xLは心不全期に2.6倍に増加しており、アポトーシスを抑制しているものと考えられた。また、不全心筋における間質細胞アポトーシスの重要性が示唆された。 3.肥大型心筋症から心不全への移行の有無を明らかにする目的で210名の肥大型心筋症患者(初診時平均年齢:44歳、観察期間:12年)を対象に、心不全の発症頻度、心不全発症までの時間につき検討した。さらに、1988年に血中心筋逸脱酵素の測定(CPK-MB)を行った60名の患者を対象にCPK-MBの測定が10年後の心不全発症予測因子になりうるか否かを検討した。経過観察中、16名(7.6%)が心不全を発症した。心不全発症患者の初診から心不全発症までの時間は平均12年であった。CPK-MB測定10年後の心不全の発症はCPK-MB正常群(37名)では1名(5%)、高値群(23名)では12名(52%)であった。以上より、肥大型心筋症から心不全発症の頻度は高く、予後を左右する重大な要因である。また、心筋逸脱酵素の測定は心不全の発症予測因子に成りうる。
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