研究課題/領域番号 |
10670676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
古川 泰司 帝京大学, 医学部, 助手 (70276731)
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研究分担者 |
額田 敏秀 医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所・神経化学部門, 副参事 (80189349)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / Caチャネル / アフリカツメガエル / 遺伝子発現 / Aキナーゼ / 情報伝達系 / セカンドメッセンジャー / Gキナーゼ / Ca^<2+>チャネル / Protein kinase A / Nitric Oxide |
研究概要 |
平成10年度は、心筋L型CaチャネルのPKAの調節に関し、PKA anchoring protein(AKAP)の作用をXenopus oocyte発現系を用いて検討した。AKAP-79をPCRによりcloningし、In vitro transcriptionにより、同タンパクに特異的なcRNAを合成、心筋L型Caチャネルα_1サブユニット、α_2サブユニット、β_<1a>サブユニット、さらにβ_2受容体とG_<αs>タンパク質に特異的なcRNAとともに種々の組み合わせで発現させた。しかし、Caチャネル活性はβ受容体刺激を行っても増大せず、AKAP-79はその注入量依存性にβ受容体非刺激時のチャネル活性を減少させる傾向が見られた。一方、Caチャネル、β受容体、G_<αs>タンパク質のcRNAに加え、bovine poly(A)^+RNAをそのまま注入したoocytesでは、わずかながらβ受容体刺激によるチャネル活性の増強が認められた。この結果をふまえ、平成11年度は、AKAP-15並びにカルモデュリンのcloningと発現を行い、同様のCa^<2+>チャネル活性増大の再構成を試みたが、いかなる組み合わせを持ってしても、β受容体刺激による活性増大は見られなかった。以上の結果は、心筋L型Ca^<2+>チャネルのPKAによる活性増大には、AKAP以外の因子が関与していることを示唆する。これらの結果は、第71回米国心臓学会にてすでに報告した。 一方、これらの研究過程で、各種L,N,P/Q各Ca^<2+>チャネルサブタイプの電流を定量的に解析する必要を生じ、Ca拮抗薬との相互作用を見る機会をえた。また、モルモット心室筋Ca^<2+>チャネルに対する各種リン酸化酵素阻害剤の効果の検討も併せて行った。これらの結果は、本研究の成果として別記各学術雑誌に発表した。
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