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特発性尿細管性蛋白尿症におけるClC-5の遺伝子解析と機能分析

研究課題

研究課題/領域番号 10670703
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関東北大学

研究代表者

饗場 智  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (20261612)

研究分担者 田中 高志  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10292335)
永野 千代子  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (70261633)
根東 義明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00221250)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード低分子蛋白 / 尿細管機能異常症 / クロールイオン / 遺伝性疾患 / 尿中落下尿細管細胞 / 細胞培養 / クロライドチャンネル / 尿細管機能障害 / 蛋白尿
研究概要

1)特発性尿細管性蛋白尿症患者およびその家族におけるClCN5の遺伝子解析
この間の遺伝子検索の最終的な結果として、当院および関連施設等で発見された特発性尿細管性蛋白尿症患者4名とその家族5名のCLCN5遺伝子の塩基配列を解析した。昨年度の段階ですでに報告したごとく、4名の患者の内1例でR347X,兄弟例でW22Gの遺伝子変異がみつかり、もう一例では、7kb以上の遺伝子欠損が示唆されるシークエンス結果が得られたが、家族内検索の結果、最後の症例以外の母親と症例1の妹は、保因者であることが新たに明かとなった。最後の症例の母親では、発端者と同じ遺伝子欠損は見られず、de novoの遺伝子変異が起こったと考えられた。同じ症例の尿中落下尿細管細胞培養系を用いて、同遺伝子のmRNA発現を、RT-PCR法により解析したところ、正常より短いmRNAの発現が確認された。このことは、この症例において、ClC5蛋白が、不完全な形で発現していることを意味し、疾患の原因となっていることを示していると結論付けられた。
2)患者ClC5蛋白の解析
昨年度の報告のごとく、ヒト腎臓のcDNAライブラリーからRT-PCR法を用いてヒトClC5cDNA翻訳領域全長を増幅し、このPCR産物を発現ベクター(pSPUTK)に挿入し得られた発現ベクターを用いて、in vitroの転写系でcRNAを合成し、アフリカツメガエル卵母細胞にマイクロインジェクション法でトランスフェクションしClC5蛋白を発現させ、特徴的な外向き整流性のクロライド電流が流れることを確認した。また、患者でみつかった遺伝子変異R347XおよびW22Gミスセンス変異では、コントロールとして水をインジェクションしたものとほぼ同等にまでクロライド電流が抑制されることを確認した。以上よりこれらの遺伝子変異によりClC-5の機能が著しく低下することが証明できた。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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