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小児アトピー性疾患におけるT細胞サブセットのCD30発現の特異性と臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 10670707
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

足立 雄一  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (80184191)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードCD30 / アトピー性皮膚炎 / Th1 / Th2 / ケモカインレセプター / CXCR3 / CCR4 / IL-4 / IFN-_γ / 細胞内サイトカイン
研究概要

ヘルパー(CD4+)T細胞はその機能によってTh1/Th2というふたつのサブセットに分かれ、アレルギー性疾患ではTh2優位な状態がその病態に深く関与していることが知られている。そのため、Th1/Th2バランスの評価が病態解明ならびに病勢評価に有用であると考えられ、本研究では以下のことを明らかにした。まず、末梢血T細胞上に発現する表面分子のいくつかがそのマーカーとなりうることを示した。すなわち末梢血CD4+T細胞におけるCD30陽性細胞数の増加が生体のTh2優位な状態(血中IgE値、末梢血好酸球数、CD4+T細胞におけるサイトカイン産生パターン)と良く相関していた。次に、アトピー性皮膚炎患者の末梢血CD4+T細胞におけるケモカインレセプターの発現では、非アトピー対照に比してCXCR3陽性細胞が低率、一方CCR4陽性細胞が高率であった。さらに、CXCR3ならびにCCR4陽性細胞が、実際にTh1/Th2細胞として機能しているかどうかを、陽性・陰性細胞をフローサイトメトリーを用いて分離し、それぞれの細胞におけるサイトカイン産生パターンを細胞内サイトカインを染色したところ、CXCR3陽性細胞はTh1サイトカイン(IFN-γ)のみを、一方CCR4陽性細胞はTh2サイトカイン(IL-4、IL-5、IL-13)のみを産生しており、両者がTh1・Th2細胞のマーカーになり得ると考えられた。以上の結果より、CXCR3をTh1の、一方CD30とCCR4をTh2細胞のマーカーに用いれば、末梢血を用いて簡便に生体のTh1/Th2バランスの評価が可能になるものと考える。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] J.Yamamoto et al: "CD30 expression on circulating memory CD4+ T cells as Th2-dominated situation in patients with atopic dermatitis."Allergy. 55. 1011-1018 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Yamamoto et al.: "Differential expression of the chemokine receptors by the Th1-and Th2-type effector populations within circulating CD4+ T cells."J.Leukoc.Biol.. 68. 568-574 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Yamamoto, et al.: "CD30 expression on circulating memory CD4+ T cells as Th2-dominated situation in patients with atopic dermatitis."Allergy. 55. 1011-1018 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Yamamoto, et al.: "Differential expression of the chemokine receptors by the Th1- and Th2-type effector populations within circulating CD4+ T cells."J.Leukoc.Biol.. 68. 568-574 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Yamamoto, et al: "CD30 expression on circulating memory CD4+ T cells as Th2-dominated situation in patients with atopic dermatitis."Allergy. 55. 1011-1018 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] J.Yamamoto, et al.: "Differential expression of the chemokine receptors by the Th1- and Th2-type effector populations within circulating CD4+ T cells."J.Leukoc.Biol.. 68. 568-574 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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