研究課題/領域番号 |
10670733
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
守分 正 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (40243505)
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研究分担者 |
綾 邦彦 岡山大学, 医学部・附属病院, 医員
井上 勝 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (20253023)
田中 弘之 岡山大学, 医学部・附属病院, 講師 (80231413)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 骨密度 / 小児 / 成長ホルモン / 性腺ホルモン / エストラジオール / 骨 |
研究概要 |
骨量獲得過程に及ぼす成長ホルモン・性腺ホルモンの影響を検討する目的で、研究を行った。当該年度は性腺ホルモン特に女性ホルモンの小児期の骨に対する影響を検討した。対象・方法:高感度エストラジオール測定法により、小児期の低濃度の血中濃度の測定可能性と、骨密度との関連を検討した。正常対照63名、低身長児、女23名3.9〜15.2歳、男73名2.3〜15.7歳を対象に、小児期の低濃度域における血中濃度測定の信頼度を検討し、腰椎骨密度との関連を検討した。結果:低濃度域の測定系の精度は小児期の血清を使用した検討で、測定内変動、測定間変動ともに従来の測定感度10pg/ml以下の濃度においても10%以下であった。添加回収、希釈試験も良好な結果を得、1.4pg/ml以上で十分な精度を持って可能であると考えられた。年齢に伴う変動は、乳児期に高値、幼児期から学童期にかけて低値で思春期の開始とともに増加する年齢に伴う変化を認め、男児においても低濃度(1.4〜12.7pg/ml)での年齢に伴う変化が存在することを確認した。成長障害児における検討では、男女とも腰椎の骨密度は体積あたりの骨密度値、従来の面積あたりの骨密度値のZscoreともGRF試験の成長ホルモン頂値、エストラジオール濃度と正の相関を認めた。男性においてもtestosterone濃度とは明らかな関係は認めなかった。成長ホルモン分泌不全の有無により、2群に分けて検討を行ったがどちらの群でもエストラジオールと骨密度の関係は保たれており、成長ホルモンの分泌状態と関係なく、骨の成長過程において骨量の獲得に、エストラジオールが関与していると考えられた。
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