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先天性高乳酸血症の分子生物学的病態解明とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 10670734
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関徳島大学

研究代表者

伊藤 道徳  徳島大学, 医学部, 助教授 (40211057)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード先天性高乳酸血症 / ピルビン酸脱水素酵素 / 変異遺伝子 / 大量発現系 / 遺伝子診断 / ビルビン酸脱水素酵素 / 変量遺伝子
研究概要

小児の難病の一つである先天性高乳酸血症の病因として頻度の高いピルビン酸脱水素酵素(PDH)α-サブユニット(E1α)異常症の治療は一般に困難である。しかし,E1α異常症患者において見いだされた変異E1α遺伝子によるPDH蛋白質の機能的異常に基づく病態を分子生物学的に解明することによって,本症の新しい治療法の開発が期待される。そこで,本研究では,変異E1αによるPDHの機能的異常を明らかにことを目的として,まず正常PDHの大量発現系の確立を試みた。これまでにすでにクローニングしていた正常E1αと正常E1βのcDNAをE.coli発現ベクター内に挿入して,E.coli内共発現ベクターを作成した。次にこの作成したベクターをE.coli内に導入し,正常PDH蛋白を発現させた。このE.coli内で合成された正常PDH蛋白質を精製後,精製PDHの活性を測定したが,その活性は低値であった。その後PDH活性測定法の改良を試みたが,十分な活性を得ることはできなかった。また,変異PDH酵素蛋白を発現させた場合,検討した変異すべてで活性は検出限界以下であり,今回検討した方法では,変異PDHの機能異常を検討することは困難であった。今後,リコンビナントPDHにおいて十分な酵素活性を得るための方法を検討する必要があると考えられた。さらに,これまでに構築していたPDH異常症女児患者の遺伝子診断法を改良し,放射性同位元素を使用せず安全に,また短時間で診断可能なシステムを構築し,従来の酵素診断法では診断が不可能であった4名の女児患者を診断することできた。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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