研究課題/領域番号 |
10670752
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
白石 裕比湖 自治医科大学, 医学部, 助教授 (40187521)
|
研究分担者 |
菊池 豊 (菊地 豊) 自治医科大学, 医学部, 講師 (90260835)
保科 優 自治医科大学, 医学部, 助手 (20291635)
市橋 光 自治医科大学, 医学部, 講師 (70213006)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 胎児 / 循環 / 緬羊 / 胎児仮死 / 一酸化窒素 / 胎仔 / 不整脈 / 綿羊 |
研究概要 |
胎児の徐脈性不整脈である完全房室ブロックは、膠原病母体の胎児に多く発生し、胎児水腫や胎児死亡を来す重症な疾患である。しかし、その病態解明は不十分で胎内での治療法は確立していない。胎児の完全房室ブロック時には胎児の心拍出量の減少が胎盤循環の減少につながり、これが胎児の生命予後に悪影響を来たす、すなわち胎児の完全房室ブロックでは心拍出量の減少によって胎児の心不全や胎児死亡の原因となりうる。 この疾患の病態を明らかにし治療法を探る目的で綿羊胎仔を開胸して房室結節に対する冷凍凝固により胎仔の完全房室ブロックを作製した。次いで心室を異なるレートでペーシングした時の血行動態(大動脈圧、中心静脈圧静脈圧、右室心拍出量)の違いを明らかにし、胎内でこの疾患に対する最適な治療法の可能性について明らかにした。 妊娠緬羊胎仔12頭のうち9頭に完全房室ブロックが作製された。60、90、120、150、180、210、240、270/分で心室ペーシングすると1)大動脈圧はレート60、90、240/分でペーシング時に低下し、2)中心静脈圧はレート60/分でペーシング時に上昇し、3)右室心拍出量は、レート60、90、120、180、210、240、270/分でペーシング時に低下し、150/分で保たれていた。緬羊胎仔の完全房室ブロックを心室ペーシングする際ペーシングレート150/分がこの状態の胎仔の最高の右心拍出量を得る。 胎児の完全房室ブロックでは心臓ペースメーカーによる胎内心室ペーシングする際にペーシング150/分が最も優れていると判明した。
|