研究課題/領域番号 |
10670753
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
水口 雅 自治医科大学, 医学部, 助教授 (20209753)
|
研究分担者 |
高嶋 幸男 国立精神・神経センター, 神経研究所, 所長(研究職) (70038743)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 滑脳症 / 皮質下層状ヘテロトピア / 福山型先天性筋ジストロフィー / 結節性硬化症 / doublecortin / DCAMKL1 / hamartin / fukutin / LIS1 / Ekerラット / Zellweger症候群 / tuberin / telencephalin / 全前脳症 |
研究概要 |
1)X連鎖性皮質下層状ヘテロトピア・滑脳症症候群の原因遺伝子の蛋白産物doublecortinと関連蛋白DCAMKL1(KIAA0369)に対する抗体を作製し、両者がヒト・ラットの胎児脳、ことに遊走中の神経細胞に豊富に発現する蛋白であることを示した。Zellweger症候群および皮質下層状ヘテロトピアでdoublecortinの発現が低下していること、逆に結節性硬化症患者の異常巨細胞では出生後も両蛋白が残存することを見いだした。 2)多小脳回を呈する福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)の原因遺伝子の産物fukutin蛋白に対する抗体を作製し、正常発達脳およびFCMD脳における発現パターンを観察した。正常胎児の脳表の顆粒細胞層でfukutinの強い発現が観察され、fukutinは神経細胞遊走の「ブレーキ」に相当する役割を演じている可能性が示唆された。いっぽうFCMD胎児脳ではfukutin発現が有意に低下していた。 3)結節性硬化症1型の原因遺伝子TSC1の産物hamartinに対する合成ペプチド抗体を作製し、hamartinとtuberin(TSC2遺伝子産物)の共存と、結節性硬化症の脳、腎臓、心臓における両者の発現低下を証明し、結節性硬化症1型と2型の間の表現形の類似性の分子的背景を明らかにした。結節性硬化症2型のモデル動物であるEkerラットの脳を病理学的に研究し、皮質結節と悪性脳腫瘍anaplastic gangliogliomaを新たに見いだした。
|