研究課題/領域番号 |
10670763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
四宮 範明 東邦大学, 医学部, 教授 (10104225)
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研究分担者 |
山口 之利 東邦大学, 医学部, 講師 (30277339)
二瓶 浩一 東邦大学, 医学部, 講師 (20218241)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 重症筋無力症 / 抗アセチルコリンレセブター抗体 / 潜在性全身型 / HLA-DQB1^*0604 / DQB鎖アミノ酸多型 / TCRVαクローン / TCRVβクローン / TH1細胞 / 小児期発症重症筋無力症 / 重症筋無力症潜在性全身型 / HLA-ClassIIアリルタイプ / CDR3領域のアミノ酸配列 / TCRVα / TCRVβレパトリー / TH1 / TH0タイプ / AChR応答T細胞 / 抗AChR抗体 / CD4^+AChR応答細胞 / 産生リンホカインレパトリー |
研究概要 |
重症筋無力症(MG)発症に、抗AChR抗体は重要であり、自己免疫疾患と考えられる。しかし、日本の3歳未満発症頻度ピークの小児期発症MGの約70%は、症状が眼筋に限局性の潜在性全身(LG)型であり、抗AChR抗体値は低値か陰性である。このような小児期発症MG病因解明は、セロネガティブ自己免疫疾患の病因解明に役立つ。MG・LG型は、全身の神経筋接合部AChRが障害が示唆され全身型(G型)の一病型と考えられる。MG・LG型患者において,1)AChR感作T細胞からTH1細胞タイプリンホカイン産生が認められること,2)HLA-DアリルタイプにおいDRB1^*1302/DQA1^*0102/DQB1^*0604発現が高頻度に認めらる(pc<10^<-20>,R.R.=53.4)。臨床経過において、MG・LG型発症・増悪因子として、AChR感作TH1細胞の関与あるいはウイルス疾患感染症関与など細胞性免疫異常が示唆される。活性化TH細胞性状による誘導免疫異常とHLA-DB鎖アミノ酸配列多型性との関係が推測され、細胞性免疫障害による自己免疫疾患発症にDQB鎮57番目疎水アミノ酸(バリン(V))との関係が認めらる。小児期発症MG・LG型発症とHLA-DQB鎖(57番目VをもつDQB1^*0604)アミノ酸多型性の関与が考えられた。また、MG・LG型患者末梢血リンパ球から確立されたCD4+T細胞ラインは、TCRVα2および3クローン、TCRVβ6.1および8クローンの拡大が認められた。これらのCD4+T細胞ラインは、IL-2とIFNγ陽性TH1タイプかIFNγとIL-4陽性TH0タイプであった。これらのことは、小児期発症MG・LG型は特異なAChR抗原T細胞エピトープにより活性化される。自己抗原-MHC分子-TCR複合体形成において、認識T細胞抗原エピトープは可塑的と考えられ、T細胞抗原エピトープアミノ酸配列および抗原エピトープ可塑性が活性化T細胞性状発現に影響する。
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