研究課題/領域番号 |
10670777
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
近藤 慈夫 山形大学, 医学部, 教授 (20107189)
|
研究分担者 |
青木 武彦 山形大学, 医学部, 講師 (10184037)
片方 陽太郎 山形大学, 医学部, 講師 (10152670)
小関 伸 山形大学, 医学部, 助手 (70241700)
吉川 賢一 山形大学, 医学部, 助手 (70210656)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 表皮毛嚢系 / stem cell / 角化 / テロメア / ハードケラチン / 毛周期 / 器官培養 / 色素細胞 / Stem cell / hard keratin / 毛嚢 / 培養 |
研究概要 |
cinematography(科学研究費で購入)にてヒト成長期および休止期の毛嚢をoutgrowth cultureにて培養して、両者から活発な細胞増殖がみとめられた。その中に混じって色素細胞も分裂するところが観察された。これらはin vivoと同じく色素を完全に作れない未熟なものであった。この培養系に種々な条件を加えて、成熟した色素を作れる色素細胞になれるように検索中である(学会発表、2)。 テロメアの表皮毛嚢系のFISH法による観察に、始めて成功した。皮膚の凍結またはパラフィン切片で可能である。これにより、増殖を受け持つ基底層と分裂が止まり角化性分化に向かう有棘細胞層のテロメア長の違いが有意さがないと判断した。したがって、ヒトの表皮系の場合stem cellからtransfer cellそしてcommitted cellと最終的に分裂能力を失って基底層から押し上げられて有棘細胞になるのではなく、分裂能力を充分に残したまま、分化するのであると推定する。その際に何がスイッチを切り替えるのかは、全く不明であり、我々の今後の課題である(学会発表、1)。 アンジオテンシン受容体が表皮毛嚢系にも存在し、表皮の再生の時に特有なパターンで出現することが、免疫組織化学的に証明された。毛嚢のサイクルの機序や尋常性乾鮮、表皮毛嚢系腫瘍類の鑑別に応用され得る(学会発表、4)。 外毛根鞘と休止期の毛嚢の培養に、毛乳頭細胞をマイトマイシン処理をして増殖をとめたfeeder layerを作り、毛幹特有のハードケラチンのin vitroにおける生成を試みている。現在、時により、モノクローナル抗体を用いたFISH法でハードケラチンが認められるが、まだ確実ではない。
|