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アトピー性皮膚炎のheterogeneityを反映する動物モデルの樹立

研究課題

研究課題/領域番号 10670803
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 皮膚科学
研究機関杏林大学

研究代表者

早川 和人  杏林大学, 医学部, 講師 (50146669)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / 動物モデル / BALB / cマウス / C57BL / 6マウス / T_H1 / T_H2 / サイトカイン / 所属リンパ節細胞 / アトーピー性皮膚炎 / OX / Th1 / Th2
研究概要

我々は既にハプテンの繰り返し塗布によりアトピー性皮膚炎類似の病態を呈するマウスモデルを樹立している。本研究ではハプテンの種類、マウスの系統を変えることにより様々なタイプの免疫反応を惹起し、heterogeneityに富むアトピー性皮膚炎の病態を反映するモデルを確立したいと考えた。
1.OXをハプテンとして用いてBALB/c、C57BL/6の両系統マウスの耳翼腫脹反応を経時的に比較検討した。両系統のマウスとも、ハプテン塗布を繰り返すにつれ、ハプテン特異的腫脹反応は遅延型からearly-typeのlate phase reactionにシフトした。しかしBALB/cでは塗布30分後にピークとなる即時型反応を著明に認めたのに対し、C57BL/6では殆ど認めなかった。
2.急性期と慢性期の各々のマウスにOX塗布後、経時的に皮膚及び所属リンパ節を採取し、サイトカイン産生パターンをRT-PCRにより検討した。BALB/cではTNCBを用いた場合と異なり、急性期においてもT_H1に加えT_H2サイトカインの産生を認めた。慢性化につれてT_H2優位となった点ではTNCBの場合と同様であった。それに対し、C57BL/6では急性期にはT_H1優位であり、慢性化に伴いT_H2へのシフトが認められた。
3.次いで、同様の方法で得られた材料を用いてELISA法で蛋白レベルでのサイトカインレベルの変動をIFN-γ、IL-4、IL-10について検討した。結果はマウスの系統に関係なく慢性化に伴いT_H2(IL-4、IL-10)反応が優位となった。また慢性期に産生されるサイトカインのT_H1/T_H2比も系統差に関係なく比較的一定に保たれていた。
以上より接触皮膚炎の慢性化に伴うT_H2反応のシフトは、マウスの系統差を超えて共通して認められる現象であり、それは細胞障害性のつよいT_H1反応を緩和するための恒常性の維持に関与する合目的的な反応と考えられた。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kitagaki H et al: "Distinct in vivo and in vitro cytokine profiles of draining lymphnode cells in acute and chronic phases of contact hypersensitivity: Importance of a type 2 cytokine-rich cutaneous milieu for the development of an early-type response in the chronic phase"The Journal of Immunology. 163・3. 1265-1273 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideki Kitagaki et al: "Distinct in vivo and in vitro cytokine profiles of draining lymph node cells in acute and chronic phases of contact hypersensitivity: Importance of a type 2 cytokine- rich cutaneous milieu for the development of an early- type response in the chronic phase"Journal of Immunology. 163(3). 1265-1273 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kitagaki H et al: "Distinet in vivo and in vitro cytokine profiles of draining lyniph node cells in acute and chronic phases of contact hypersensitivity:Importance of a type 2 cytokine-rich cutaneous miliecc far the devekipment of an ealy-type response in the chronic phase"The Journal of Immunology. 163・3. 1265-1273 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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