研究課題/領域番号 |
10670817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西岡 健 北海道大学, 医学部, 助手 (80271659)
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研究分担者 |
白土 博樹 北海道大学, 医学部, 助教授 (20187537)
進藤 正信 北海道大学, 歯学部, 助教授 (20162802)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | BAG1 / 放射線感受性 / 扁平上皮癌 / predictive assay / 口腔癌 / アポトーシス / Bc1-2 / c-erb2 / Bag-1 / 頭頸部癌 |
研究概要 |
1.T1-2口腔扁平上皮癌のBAG1発現 北海道大学医学部口腔外科にて治療された扁平上皮癌22例を対象としBAG1発現を免疫組織学的方法により検索した結果BAG1の強度染色が22例中13例に認めた(59%)。BAG1蛋白は特に結合織へ浸潤する癌細胞の細胞質に認められた。Western blottingの定量の結果は免疫染色と対応していた。BAG1蛋白の高度発現はリンパ節転移陽性例で高頻度に認めた(89%)。リンパ節転移のない例での高度発現の頻度は38%であり両者に優位さを認めた(P<0.03)。また病理学的悪性度に関してGradelの5例中11例(45%)に高度発現をみたのに対しGradellでは11例中8例(73%)にみとめた(P<0.02)。 2.細胞株を用いた照射実験 実験細胞株としてSaos-2(P53null) を用いBAG1およびBcI-xLをPlasmidにより導入しそれぞれの蛋白の過剰発現細胞株を樹立したのち、Co60を放射線源としOGy,5Gy,10Gyの照射をおこない、CoIony formation assay、Flow cytometryによる細胞周期への影響および apoptosisを観察した。BAG1の導入はWestern blottingにより確認した。結果: 1)Colonyformation assay.各々の線量で生存分画はbcI-xL,BAG1,コントロ―ル株の順となった。2)Flowcytometryによる細胞周期への影響およびapoptosis.5Gy,10Gy照射48時間後、BAG1導入株ではapoptosisを示す2C以下の分画が減少していた。さらにコントロ―ルでは照射によりG2 blockが生じるのに対し、BAG1導入株では、G2 blockのみならずG1 blockが認められた。
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