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核医学的手法による動物モデルを用いた臓器血流の定量化の研究-γ線の吸収散乱因子-

研究課題

研究課題/領域番号 10670836
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関金沢大学

研究代表者

小野口 昌久  金沢大学, 医学部, 助手 (30283120)

研究分担者 高山 輝彦  金沢大学, 医学部, 教授 (20171556)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード心筋血流製剤 / 摂取率 / プラナー像 / ラット / テトロフォスミン / ガンマカメラ / テトロフオスミン / 心筋血流 / 定量 / 吸収 / 散乱線
研究概要

心筋血流製剤における肝臓,肺臓および腸管の集積が画像から算出した心筋摂取率に及ぼす影響を検討するために,^<99m>Tc-tetrofosminを投与したラットをガンマカメラでプラナー像(以下,PI)で撮像し,画像から得られた各臓器の摂取率と,摘出臓器(心臓,肺臓,肝臓,血液および腸管)をウェル型シンチレーションカウンタ(以下,WC)で測定した摂取率の値を経時的に比較した。WCによる心臓摂取率は,投与30分後(1.671%±0.306%)まで増加し,その後緩やかに減少した。一方,PIによる摂取率は,投与15分後(1.814%±0.518%)に最大値となり,両者の差は投与10分後(PI/WC比:約1.6)に最大となった。WCによる肺摂取率は投与15分後(0.870%±0.312%)から次第に減少したが,PIによる摂取率は10分後(1.139%±0.376%)で高値を示し,その後ほとんど変化を認めなかった。またWCによる肝臓摂取率は投与5分後(0.768%±0.193%)から30分後(0.692%±0.273%)までほとんど変化を認めず,その後次第に減少したが,PIによる摂取率はWCに比し,10分後(1.949%±0.596%,PI/WC比:約3.3倍),15分後(1.845%±0.642%,PI/WC比:約2.3倍)で高値を示した。WCによる心臓/臓器比はいずれも経時的に増加したが,PIでは経時的変化が少なく,低値であった。PIによる十二指腸と上部小腸の摂取率は投与後10分(1.228%±0.602%,2.245%±1.936%)で最大となり,各腸管壁とその内容物の摂取率の割合は,十二指腸,小腸ともに90%以上が肝臓から排泄された内容物によるものであった。以上より,心臓,肺臓,肝臓の摂取率は,いずれもWCによる値に比べPIでは有意に高値を示した。特に投与後早期で両者の差は大となり,投与10分後では,PIによる心臓の摂取率とWCによる摂取率との間に大きな乖離がみられた。PIから算出された摂取率は必ずしも真の値を正確に表しておらず,心臓に隣接する肝臓,腸管などの高集積による散乱線の関与が大きいと思われた。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 小野口昌久: "ラットにおける心筋四流製剤99mTc-tetrofosminの体内分布―プラナー像と摘出臓器による値の対比―"金沢大学医学部保健学科紀要. 23・2. 47-55 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小野口昌久: "99mTC-tetrofosmin心筋画像はどの程度真の取り込みを反映しているか?―ラットを用いたガンマカメラによる測定と実測値の対比―"北陸循環核医学研究会記録集. 31. 5-6 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Onoguchi, Masahisa: "Biokinetics of Technetium-99m-Tetrofosmin Myocardial Perfusion Imaging Agent in Rats : Comparison between the Values from Planar Images and Excised Organs"Memoirs Health Sci Med Kanazawa Univ. 23. 47-55 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Onoguchi, Masahisa: "How precisely Myocardial Perfusion images reflect racer uptake? : Comparison between the Values from Planar Images and Excised Organs in Rats"Hokuriku Nuclear Medicine Circulation Conference. 31. 5-6 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小野口昌久: "ラットにおける心筋血流製剤^<99m>Tc-tetrofosminの体内分布 -プラナー像と摘出臓器による便の対比-"金沢大学医学部保健学科記要. 23・2. 47-55 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 小野口昌久: "^<99m>Tc-Tetrofosmin心筋画像はどの程度真の取り込みを反映しているか?-ラットを用いたガンマカメラによる測定と実測値の対比-"北陸循環器核医学研究会記録集. 31. 5-6 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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