研究課題/領域番号 |
10670837
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
隅屋 寿 金沢大学, 医学部・付属病院, 助手 (30251929)
|
研究分担者 |
久慈 一英 金沢大学, 医学部・付属病院, 助手 (90283142)
柴 和弘 金沢大学, アイソトープ総合センタ, 助教授 (40143929)
森 厚文 金沢大学, アイソトープ総合センタ, 教授 (90019604)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 痴呆 / アルツハイマー / 学習障害 / アセチルコリン / リセプタ / トランスポータ / オートラジオグラフィ |
研究概要 |
ラットにおける痴呆モデルを確立するため、アルツハイマー病モデルの一つと考えらているβアミロイドタンパク脳室内持続投与ラットとその対照群において、ムスカリン性神経系の変化をアセチルコリン受容体は^3H-QNB、アセチルコリントランスポータは^3H-vesamicolを用いて定量的オートラジオグラフィにて評価し、学習障害モデルである一側前脳基底核破壊ラットにおける同実験の結果と比較した。βアミロイドタンパク脳室内持続投与ラットでも一側前脳基底核破壊ラットと同様にアセチルコリン受容体は変化しないがアセチルコリントランスポータが減少することがわかり、神経伝達機能の変化がこのモデルでも核医学的に評価できると考えられた。 8方向迷路と実験動物行動画像処理システムを用いてラット学習障害の客観的評価法の確立を試みた。正常ラットに体重が元の80%程度に低下するまで約2週間の食餌制限を行なった後、迷路の先端に少量の餌を置き時間内に全部の餌を間違いなく捕捉し、摂食できるかどうかを実験動物行動画像処理システムを用いて毎日計測した。体重減少は元の75から85%の範囲、部屋の明るさはカーテンを閉め一定にし、室温は10℃以上に保ち、試行は一日1回とし、課題遂行の時間は無視して8個の餌のうち、10分以内にとった個数で評価した。 βアミロイドタンパク脳室内持続投与ラットでは正選択数が有意に低下した。またアセチルコリントランスポータは頭頂葉で有意に低下した。海馬の低下は皮質よりも軽度であった。ベサミコール誘導体の標識化合物によるアルツハイマー病診断への臨床応用の可能性が示唆された。
|