研究課題/領域番号 |
10670846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松田 哲也 京都大学, 医学研究科, 助教授 (00209561)
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研究分担者 |
小森 優 京都大学, 医学研究科, 講師 (80186824)
高橋 隆 京都大学, 医学研究科, 教授 (40055992)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 超高速MRI / 心臓MRI / Burst imaging / モーションアーティファクト / 位相補正 / Burst Imaging / MRI / 超高速撮影法 / 血流 / 運動 |
研究概要 |
既に臨床的に用いられるようになったエコープラナー法(EPI)にも匹敵する超高速のMRI撮像法として、多数の電磁波(RF)パルスを連鎖状に適用してスピンの励起を行うBurst Imagingと呼ばれる方法が注目されている。本法の最大の欠点は信号/雑音比(SNR)が低いこととされ、その改善を目的とした研究が行われているが、我々は超高速の撮像法であるにも関わらず運動の影響を受けやすく、得られた画像では運動する被写体が大きく歪んでしまうという問題点を実験的に示してきた。この問題点は、超高速撮像法の重要な適用領域となる心臓を始めとした運動する臓器の撮影の際に大きな問題となる。そこで、本研究では運動による画像歪みの補正を目的に、計算機シミュレーションに基づいてBurst Imaging法に特有の運動の影響を解析し、その補正法の開発を行った。 MRIにおける被写体の運動は、得られる信号の位相を変化させることが知られているが、RFパルスを連鎖状に与えるBurst Imaging法では、個々の信号に対する位相変位量が異なるという独自の影響を与えることが、計算機シミュレーションから明らかとなった。シミュレーションを用いた信号解析では、運動が等速度であれば、この位相変化の増加率は一定であることが判明し、これを利用して位相を復元させれば運動による画像の歪みを補正できることが予想された。この補正法を検証するため、実際に等速度運動を行う被写体モデルを作成してBurst Imaging法による撮影を行い、得られた信号に対して位相の復元処理を行ったところ、歪みのない画像が再構成された。まだ等速度運動に限定されるものの、本研究によってBurst Imaging法における運動の影響に対する補正法の基礎が確立した。
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