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医療経済学的手法を用いた画像診断の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670851
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関神戸大学 (1999)
島根医科大学 (1998)

研究代表者

杉村 和朗  神戸大学, 医学部, 教授 (00136384)

研究分担者 山崎 克人  神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (50210381)
起塚 裕美  防衛医科大学校, 医学部, 講師 (00273938)
内田 伸恵  島根医科大学, 医学部, 助手 (80304260)
石田 淳  島根医科大学, 医学部, 助手 (00212887)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード医療経済 / 費用対効果 / 卵巣腫瘍 / イオン性造影剤 / MRI / 医療経済学 / 子宮頚癌 / 卵巣癌
研究概要

平成10年度には,子宮頸癌、卵巣癌を対象に、判断樹を用いた手法によって、MRI及び造影検査について医療経済学的検証を行った。対象は子宮頸癌42例、卵巣癌28例で、CT,造影CT,MRI,造影MRIを加えた場合の正診率を得た。それに基づいて初診後3年間にかかる総費用について算出した。診断樹に各正診率、転機、費用を入力し独自に開発したソフトウエアーを用いてMRIと造影MRIの費用効果を算出した。その結果、子宮頸癌の場合はMRIの追加により正診率は向上し、総医療費は軽減することが明らかとなり、また、卵巣癌についてはMRIによる節減効果はなかったが、造影MRIによる節減が認められ、これは造影によって小病巣が検出できるため総医療費を節減できたと考えられた。結果、MRIは婦人科疾患において費用対効果に優れていることを明らかにした。
平成11年度は,疾患および解析法を一般化した方法を用いて検討を行った.卵巣癌,子宮体癌を対象に,MRI・CT,造影の有無による診断能と,検査料を加えた総医療費を計算し,各疾患における画像診断の医療費対効果を分析した.また,仮想的な状態を設定し,そこから得られる便益にいくら支払う意志(Willingness-to-Pay)があるかを尋ねる方法である仮想市場法を用いて,高価であるが安全でより精度の高い検査・検査薬剤に,どの程度の付加価値を認めるかについても検討した.
卵巣癌,子宮体癌においては,MRIの追加,造影剤の追加は診断能の向上をもたらし,総医療費は軽減することが明らかになった.一方子宮頚癌では,MRIの追加は総医療費を低下させるが,造影の追加によって総医療費の増加を来した.次に,造影剤について,安全だが高値な非イオン性造影剤と,副作用が多いが安価なイオン性造影剤について,仮想市場法を用いて検討した.その結果,現在の薬価の差は,付加価値として患者本人が容認する程度であることが分かった.今後の研究方向としては,Willingness-to-Payに加えて,サービスを諦める場合に受け取る意志のある最小の金額(Willingness-to-Accept)を始め,新しい医療経済的手法を用いて,画像診断の費用対効果について研究を続けていく予定である.

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 杉村和朗: "撮像法の変遷は子宮疾患診断に影響を及ぼすか?"画像診断. 19. 436-437 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 杉村和朗: "定額包括払い方法について"月刊新医療. 27. 98-99 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 杉村和朗: "非イオン性造影剤による副作用発現リスク削減効果の評価-仮想市場法により測定した自発的支払意志額による分析-"日本医学放射線学会雑誌. 60. 33-41 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuo Sugimura: "Changing of Imaging Program Technique to Influence of Diagnosis of Uterine Disease"Gazou Shindan. 19(4). 436-437

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuo Sugimura: "Diagnosis Related Group by Prospective Payment System"Shin Iryo. 27. 98-99 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kazuo Sugimura: "Assessment of Non-ionic Contrast Agents in Reducing the Risk of Side Effects : Analysis on the basis of voluntary willingness-to-pay measured by the contingent valuation method"Nippon Acta Radiologica. 60(1). 33-41 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1999 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 杉村和朗: "撮像法の変遷は子宮疾患診断に影響を及ぼすか?"画像診断. 19. 436-437 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 杉村和朗: "定額包括払い方式について"月刊新医療. 27. 98-99 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 杉村和朗: "非イオン性造影剤による副作用発現リスク削減効果の評価-仮想市場法により測定した自発的支払意志額による分析-"日本医学放射線学会雑誌. 60. 33-41 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-23  

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