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定位置放射線治療及びIr-192高線量率小線源による肝癌照射の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 10670875
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

大口 学  金沢医科大学, 医学部, 講師 (10176852)

研究分担者 横田 啓  金沢医科大学, 医学部, 講師 (30182695)
玉村 裕保  金沢医科大学, 医学部, 助手 (00179889)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード定位放射線治療 / Ir-192高線量率小線源治療 / 健常家兎肝臓 / VX2移植腫瘍 / 192Ir高線量率照射 / 日本白色家兎 / VX2腫瘍 / 健常ラット
研究概要

本研究は肝癌の放射線治療の基礎研究として、健常家兎の肝臓に対する組織内照射およびVX2移植腫瘍に対する定位照射と組織内照射とを行った。健常家兎の肝臓に対してIr-192を1点で40Gy組織内照射したところ、照射後5日で、刺入部位は出血を伴った異物肉芽腫を形成し、線源に近い部位の肝細胞は壊死あるいはアポトシースに陥っていた。しかし、線源から離れた部位の肝細胞、血管、胆管には、照射の影響はほとんど認められなかった。また家兎の大腿部筋肉内VX2腫瘍に定位照射を40Gy1回投与した実験では、照射後5日で腫瘍細胞はほとんど壊死あるいはアポトシースに陥っていた。これに対し、VX2腫瘍に1点で40Gy組織内照射した実験では、5日後で正常肝臓と同様に出血の他に線源に近い部位の腫瘍細胞に壊死あるいはアポトシースを認めた。正常肝臓の異物肉芽腫の形成は、アプリケーターを刺入に伴う鈍的外傷に対する炎症反応と思われた。VX2腫瘍にも同様の反応が認められたが、腫瘍細胞の壊死あるいはアポトシースは、組織内照射によるものと考えられた。VX2腫瘍の放射線の効果を定位照射と組織内照で比較してみると、定位照射の方が壊死あるいはアポトシースに陥っている割合が大きかった。この理由として、線量分布の違いが挙げられる。則ち、定位照射は比較的均一に照射されたのに対し、組織内照射は1点のみであり、e周囲の腫瘍細胞が残存したと考えられた。もし、組織内照射で一面刺入で行えば、定位照射と同様の結果が得られたものと推測された。以上より、肝癌での放射線治療は、定位照射の方が組織内照射よりも簡便でかつ効果的に治療ができるものと考えられた。この主な理由として、定位照射では非観血的に高線量の投与が可能であること、また腫瘍に対する効果も大きいことがその根拠として挙げられる。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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