研究課題/領域番号 |
10670878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
播磨 敬三 関西医科大学, 医学部, 助教授 (20121973)
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研究分担者 |
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 講師 (80140276)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 子宮頚癌 / 動注化学療法 / 癌抑制遺伝子 / 先行指標 |
研究概要 |
研究計画の達成―p53変異遺伝子:手術前治療として動注化学療法を目的に、当科を受診する子宮頚癌患者を対象とし、初診時と初回TACE(transcatheter arterial chemoembolization,動脈化学塞栓術)施行3週間後にBiopsyを行い、-80℃に速やかに保存した。ホルマリン固定標本にH&E染色を施行し、採取したサンプルの少なくとも70%以上が癌細胞であることを確認した。脱パラ処理を行った検体からDNAを抽出し、PCR法によってDNA を増幅し、SSCP(single strand conformation polymorphism)法でp53のexon5から8 の変異遺伝子の存在の有無を検出した。 SSCP 解析で検出した変異の同定は、PCR-SSCPの時に用いたプライマーで再度PCR で増幅後サイクルシークエンシングを行い、ポリアクリルアミドゲル電気泳動で異なる異動度を検出した。その結果、p53変異遺伝子発現率は10%で、動注化学療法の抗腫瘍効果には関与しなかった。 WAFl遺伝子:新鮮なsampleの治療前と TACE 後の生検組織を用いて WAFl mRNA の発現とTACE後の誘導の有無を調べた。すなわち検体の腫瘍細胞からtotal RNAを調製し、RT-PCR(reverse transcriptase-polymerase chain reaction)法によってcDNA を増幅してWAFl遺伝子のmRNA発現の有無を調べた。NIHイメージを用いて新鮮なTACE後の腫瘍組織のWAFl mRNA/G3PDH mRNAの値が治療前のWAFl mRNA/G3PDH mRNAの値と比較して1.5倍以上に増加した場合に WAFl mRNA の誘導有り、1.5倍未満の場合にWAFl mRNAの誘導なしとした。WAFl mRNAの誘導は動注化学療法による抗腫瘍効果が良好な群に多く発現した。
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