研究課題/領域番号 |
10670881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
中野 隆史 放射線医学総合研究所, 重粒子治療センター治療・診断部, 研究員 (20211427)
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研究分担者 |
長谷川 正俊 群馬大学, 医学部・放射線医学教室, 講師 (50251111)
阿部 敦子 放射線医学総合研究所, 重粒子治療センター治療・診断部, 研究員 (20280737)
辻井 博彦 放射線医学総合研究所, 重粒子治療センター治療・診断部, 研究員 (50088853)
岡 邦行 (岡 邦彦) 水戸済生会総合病院, 病理部, 部長 (80094241)
高橋 健夫 埼玉医科大学, 総合医療センター, 講師 (70241883)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アポトーシス / SOD / Radiation / Cervical Cancer / Immunohistochemical |
研究概要 |
1)放射線誘発アポトーシスとBAX bcl-2の発現との関連: 子宮頚癌21例、2期11例、3期8例、4期2例を対象に放射線誘発アポトーシスとBAX、bcl-2の発現との関連を検討した。Apoptag(Oncor)を用い、Apoptotic Index(AI)を算出し、免疫組織学的に抗BAX抗体(Oncor)と抗bcl-2抗体(DAKO)で両者の発現をみた。結果:アポトーシスは照射前0.02%から9Gy時点で1.2%に有意に上昇し、照射前のBAX陽性率は15%で9Gy時点では60%に上昇した。しかし、bcl-2の陽性率は照射前が15%で9Gy時点では25%と有意な上昇は認められなかった。また、9Gy時点でBAXとアポトーシスの間には有意な相関が認められた。結論:子宮頚癌の放射線誘発apoptosisにはBAX蛋白の発現が重要な関連がある。 2)放射線誘発アポトーシスとp53,p21の発現との関連 同様にp53,p21の腫瘍発現とアポトーシスの関連を検討した。照射前のp53とp21の平均AIは順に、6.60%、9.24%で、9Gy後に13.9%、18.0%と有意に上昇し、照射前のp53とp21蛋白発現の間には有意な正の相関が認められた。平均AI、p53 index、p21 indexは順に0.98、7.33、8.77だった。放射線誘発AIについて、AIとp53、p21にはどちらも有意な負の相関を示した。また、p53とp21には、有意な正の相関を示した。結論:子宮頚癌ではp53やp21のカスケードはアポトーシス抑制的な作用が働いている。
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