研究概要 |
Anorexia nervosaは、自らの節食による体重減少、ボデイ・イメージの障害、月経異常、および合併するうつ病、不安障害、そして強迫性障害によって特徴づけられる。臨床的に、高度のやせの認められた症例が身体的に回復した後は、拒食の繰り返されることがなかったと同時に、孤独にみえた対人関係も改善されたといったことを経験している。 合併するうつ病、不安障害、そして強迫性障害をより信頼のある方法で明確化した。構造化面接を行った。合併するうつ病、不安障害の症状は、明確な自覚を欠いており、それは心身症でいわれる失感情症を考えさせるものである。これらの否認の病理は、摂食障害の身体症状の自覚や精神症状の言語化においても考えさせられた。 Anorexia nervosaの治療を進めていく過程において、その精神病理像が変化をしていくこと、それらを予想させる彼女らの因子については、1999年のアジア児童青年精神医学会において発表した。 名古屋大学精神科外来を受診する16歳未満の症例に次の検討を行なった。 #臨床的検討:詳細な病歴、生育歴、病前の家族関係・友人関係、内科的合併症、体重・身長ほか身体的状況 #Chid Assessment Schedule:児童期のうつ症状、不安症状などについての構造化面接 #質問紙法による検討:Eating Disorder Inventory,Birlson Depression Rating Scale,Children Depression Inventory,Spielberger State-Trait Anxiety Inventory.Yale-Brown Obsessive Compulsive Scale
|