研究課題/領域番号 |
10670896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
山田 尚登 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (50166724)
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研究分担者 |
柏 淳 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10301227)
尾関 祐二 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (90303768)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 概日リズム睡眠障害 / 気分障害 / 時間遺伝子 / hper / 睡眠相後退症候群 / 非24時間睡眠覚醒症候群 / サーカディアンリズム / 精神疾患 / 生体リズム / 遺伝子異常 / シークエンス / メラトニン |
研究概要 |
カビなどの下等生物から哺乳類に至るまで、すべての生き物は体の中に時計機構(哺乳類では、視床下部の視交差上核)を持ち一定のリズムで活動している。近年、この生体時計の異常に起因していると考えられる疾患(睡眠相後退症候群、睡眠相前進症候群、非24時間睡眠・覚醒症候群などの概日リズム睡眠障害、季節性感情障害を含む気分障害など)がいくつか同定されているが、その原因は未だ不明なままである。一方、分子生物学の進歩により生体時計の調節などを行うメラトニンの受容体MEL1a、MEL1b遺伝子、生体時計の周期調節に関連すると考えられるhPER遺伝子など生体リズムに関連する様々な遺伝子が同定されている。本研究では生体リズムに関連する遺伝子と上記疾患との関連を検討した。 概日リズム睡眠障害及び躁うつ病において、生体時計機構をメラトニンを指標とする生理学的指標を用いて検討し、生体リズム関連遺伝子の遺伝子解析を行った。概日リズム睡眠障害において、光に対する感受性の検討を行い、概日リズム睡眠障害では高感受性があることを明らかにした。メラトニン受容体遺伝子と概日リズム睡眠障害の関連を検討し、メラトニン受容体MEL1a遺伝子のポリモルフィズム並びにメラトニン受容体MEL1bのポリモルフィズムの関連を明らかにした。更に、時計遺伝子の一つであるhperの変異が、一般人における朝方夜型の指向性と関連していることを明らかにした。即ち、日常生活における朝方夜型の一部は遺伝的に規定されている可能性を示した。
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