研究課題/領域番号 |
10670924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
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研究分担者 |
齋藤 朱実 (齊藤 朱実) 関西医科大学, 医学部, 助手 (20215528)
柳生 隆視 関西医科大学, 医学部, 講師 (10239733)
磯谷 俊明 関西医科大学, 医学部, 講師 (10223059)
齋藤 直巳 (齊藤 直巳) 関西医科大学, 医学部, 助手 (20257926)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Schizophrenia / positive symptom / negative symptom / EEG / MRI-CT / SPECT / spatial analysis / Haloperidol |
研究概要 |
画像診断の進歩によって、精神分裂病についても多くの異常所見が捉えられるようになってきた。今回我々は、精神分裂病患者を対象に、画像診断で得られた形態学的な所見に、多誘導脳波記録によって構成された所見を重ね、時々刻々と変化する脳機能状態を検討した。対象は右利きの精神分裂病患者20名、健常者20名である。患者は未治療あるいは、2週間以上未服薬の治療中断例である。脳波記録は、頭皮上19部位より導出し、それぞれ視察的にアーチファクトの混入しない安静覚醒時記録の10epochを選び、各々の代表値とし、AD変換した。解析方法は、連続する多誘導脳波からGrobal Field Power Peak Mapを抽出し、脳電位活動を至的な数のmodel mapに集約して評価するMicrostate Segmentation解析である、EEG Microstate Modeling and Analysis(EMMA)、および脳電位場の脳内電源推定を行うLow Resolution Electromagnetic Tomography(LORETA)を用いた。結果は、精神分裂病患者は健常者と異なり、上側頭回を中心とする左側頭部に高電流密度分布を認めた。最近の研究で精神分裂病は前頭前野皮質、辺縁系、視床、小脳の容積が減少しており、それらを結ぶ神経回路網の障害が関与していると指摘されている。本研究結果は間接的にそのことを支持するものであると考えられる。 3年間にわたり、科学研究費を補助していただいたことに衷心より深く感謝申し上げます
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