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炎症性サイトカインと酸化ストレスによる線溶因子発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 10670937
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関岡山大学

研究代表者

新谷 憲治  岡山大学, 医学部, 助教授 (50145116)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードウロキナーゼ / 細胞株 / 酸化ストレス / アントラサイクリン / 遺伝子発現 / ノーザンプロテイング / urokinase / cell line / oxidative stress / anthracycline / gene expression / northern blotting / lymphoma cell / northern blot / antioxidant / IL-1 / LPS
研究概要

平成10、11年度に「炎症性サイトカインと酸化ストレスによる線溶因子発現制御機構」の課題で、科学研究基盤(C)(2)の研究助成を受け、以下の研究が行われた。活性化酸素種を誘導するH_2O_2やmenadioneは、uPA活性とuPA mRNAレベルを増加した。H_2O_2やmenadione誘導uPA mRNAの半減期は、刺激前のそれと変わらず、活性化酸素種は、uPAの転写率を高めることで、uPAの産生を誘導する可能性が示された。次いで、2.4kbpのヒトuPAプロモータ領域をLuciferaseレポータ遺伝子に組み込み、DEAE dextran法、electroporation法、lipofectamin法で、RC-K8細胞に遺伝子導入し、cis-acting elementsの検討を行った。しかし、いずれの方法でも十分な遺伝子導入が得られず、この実験は成功しなかった。uPA遺伝子プロモータ領域には、AP-1サイトをはじめとしてSP1、NF-kB、PEA3、CREBなどの転写因子が結合するDNAmotifsがあり、consensus oligo DNAを^<32>Pラベルし、electrophoreticmobility shift assay(EMSA)にて活性化酸素種により活性化される転写因子の同定を試みた。被刺激RC-K8細胞でも、SP1、AP-1、NF-kB、CREBのそれぞれのconsensus oligoへの結合が認められ、活性化酸素種の刺激で、NF-kBあるいはSP1の結合の僅かの増加が観察され、NF-kBあるいはSP1の関与が示唆された。活性化酸素種とならんで細胞機能に影響を与えるケミカルメデイエータとしてNOが知られている。NO donorであるS-nitroso-N-acetyl penicillamine(SNAP)、sodium nitroprusside(SNP)およびFK409は、いずれもuPA産生には影響しなかった。細菌毒素Staphylococcal enterotoxin A、BはuPAの産生を誘導しなかったが、タイプ1、2のいずれのverotoxinは、uPAの遺伝子発現を介してuPAの産生を誘導することが明らかとなった。平成11年になり、別の癌細胞でH_2O_2刺激によりuPAの遺伝子発現が誘導されることが明らかとなり、活性化酸素種によるuPA産生誘導作用は、複数の細胞で共通した現象であることが明らかとなった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Niiya, et al.: "Induction of urokinase-type plasminogen activator by the anthracyclines in RC-K8 human lymphoma cells"Thrombosis & Haemostasis. Suppl. 783 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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