研究課題/領域番号 |
10670938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
上田 孝典 福井医科大学, 医学部, 教授 (40160171)
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研究分担者 |
山内 高弘 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90291377)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | ara-C / BAHC / 急性白血病 / tailor made / ara-CTP / DNA内転入ara-C / cellular TDM / 血中薬剤濃度自動シミュレーター / TDM / N^4-Behenoyl-ara-C / 白血病 / 濃度曲線下面積 / 血中濃度自動シュミレーター / Pharmacokinetics / K562 / clonogenic assay / 血中濃度曲線下面積(AUC) / 時間依存性 / N^4-behenovl-ara-C |
研究概要 |
1、ara-C投与時の白血病細胞内活性型代謝物ara-CTPの薬物動態の解析 既に確立した微量定量法により、25人の白血病患者でara-C少量皮下注、ara-C通常量2時間点滴、ara-C少量または通常量持続点滴、ara-Cの徐放剤であるBHAC通常量2時間点滴投与時に、ara-CTP濃度を測定した。ara-CTP濃度は投与法、量、患者間で異なり血中ara-C濃度から予測できなかった。血中ara-C半減期が長いほどara-CTPは細胞内に長く蓄積し、持続ara-CとBHACにおいて効率よく生成された。BHACを含む寛解導入療法において寛解到達群のara-CTP濃度曲線下面積は非寛解群より大きく、その差はara-CTP最高濃度に依存し治療効果の指標となることが確認された。骨髄毒性は血中ara-C濃度に相関し、正常造血細胞のara-Cに対する感受性は患者間で変らないことが示唆された。 2、DNA内転入ara-C測定法の確立 ara-C添加培養後の白血病細胞から得られた酸不溶性分画からDNAを抽出し酵素学的にヌクレオシドへ分解した。高速液体クロマトグラフィ法によりara-C分画をヌクレオシドから分離した。各過程での回収率はいずれも90%を超え、現在分取後のara-Cをラジオイムノアッセイで測定し本法の定量性を確認している。 3、血中薬剤濃度自動シミュレーターによる殺細胞効果の検討 抗腫瘍剤の細胞増殖阻害効果を、シミュレーターにより患者血中薬物動態を再現した条件と従来の静置条件で薬剤添加24時間後のclonogenic assayにて比較した。シミュレーター条件下においてのみara-Cの明瞭な時間依存性阻害効果が確認された。同様にdaunorubicinにおいては最高濃度依存性抗腫瘍効果が確認された。
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