研究課題/領域番号 |
10671073
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
小川 渉 神戸大学, 医学部, 助手 (40294219)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | PI3キナーゼ / 脂肪細胞 / 分化 / Akt / 情報伝達 / インスリン作用 / PI3-キナーゼ / チロシンキナーゼ |
研究概要 |
本研究計画では、まず脂肪細胞の分化におけるPI3キナーゼの活性化機構とPI3キナーゼの活性化の意義について研究を進めた。その結果、脂肪細胞分化過程ではIRS-1のチロシンリン酸化によりPI3キナーゼの活性化が誘導されることが明かとなった。IRS-1をリン酸化するキナーゼについては、その分子量や特性についての検討は終了し、現在その遺伝子クローニングを試みている。また、脂肪細胞分化におけるPI3-キナーゼの作用点についての研究をすすめた結果、PI3-キナーゼは分化過程での蛋白翻訳の促進に機能することも明かとなった。さらに、PI3-キナーゼ依存性の蛋白翻訳の促進の過程ではセリン・スレオニンキナーゼAktが下流のエフェクターとして機能し、Aktは4E-BP1のリン酸化を促進させることにより、蛋白翻訳を制御することも明かとした。また、脂肪細胞において、atypical PKCのアイソフォームであるPKCλもPI3-キナーゼの下流で機能することを見い出した。dominant negative分子を用いた検討からは、PKCλはインスリン依存性の糖輸送には必須の因子であるものの、脂肪細胞の分化には主要な機能を果たさないことも見い出した。脂肪細胞の分化の促進にはcAMPの上昇により惹起される情報伝達機構も重要である。また、PI3-キナーゼの下流のシグナルが脂肪細胞におけるcAMP濃度制御に関与することも知られている。そこで、PI3-キナーゼ依存性のcAMP濃度制御機構についても研究を展開させ、この過程ではcAMP水解酵素であるphosphodiesterase3Bが主要な機能を果たすこと、また、phosphodiesterase3Bの活性制御にもAktは関与することを見いだした。
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