研究課題/領域番号 |
10671077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
代謝学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宮崎 章 熊本大学, 医学部, 講師 (70253721)
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研究分担者 |
堀内 正公 熊本大学, 医学部, 教授 (10117377)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ACAT / マクロファージ / 動脈硬化 / 泡沫細胞 / コレステロールエステル / differentiation |
研究概要 |
単球マクロファージの分化に伴うACAT-1発現誘導に関与する因子を検討した。ヒト単球白血病細胞、THP-1細胞を単球マクロファージの分化を誘導する因子として知られる1,25-ジヒドロキシビタミンD3および9-シス-レチノイン酸と保温すると、これらの因子によりACAT-1蛋白の発現が誘導されることを見いだした。ACAT活性およびACAT-1 mRNAも同様に増加した。1,25-ジヒドロキシビタミンD3および9-シス-レチノイン酸によるACAT-1発現誘導はマウス腹腔マクロファージにもみられたが、ヒト肝癌由来細胞HepG2細胞、ヒト胎児腎臓由来細胞のA293細胞にはみられなかった。 THP-1細胞を1,25-ジヒドロキシビタミンD3と保温するとACAT-1の発現が増加するが、こととき3-ヒドロキシ-3-メチルコエンザイムA(HMG-CoA)還元酵素阻害剤であるセリバスタチンを同時添加しておくとACAT-1発現が抑制された。これはHMG-CoA還元酵素阻害剤のあらたな抗動脈硬化作用として注目される。 抗ヒトACAT-1抗体を用いたヒト組織の免疫組織化学的染色により、ACAT-1は、副腎皮質、卵巣顆粒膜細胞、精巣ライディッヒ細胞、などのステロイドホルモン産生細胞、肺胞マクロファージ、肝臓クッパー細胞、皮膚ランゲルハンス細胞などのマクロファージ系の細胞に高発現していることが明らかになった。抗ヒトACAT-2抗体を用いた免疫組織化学的検討により、ACAT-2はヒト小腸上皮細胞に発現していることが明らかになった。
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