研究課題/領域番号 |
10671110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 (1999) 信州大学 (1998) |
研究代表者 |
今村 宏 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (00283268)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | apotosis / 接着分子 / MAC-1 / ICAM-1 / 好中球 / 肝阻血 / 再灌流障害 / 虚血再灌流障害 / CD11b / CD18(Mac-1) |
研究概要 |
【はじめに】肝移植の場で問題となっているprimary non functionの背景となる虚血再還流障害(I/R injury)の機序についてratのI/Rモデルを用いて検討した。30分と60分のI/R後、接着分子(ICAM-1,Mac-1)の発現、apoptosisによる肝細胞死および肝障害の経時的変化について検討した。【方法】Wistar系雄性ラットを用い、実験の4週間前に脾臓の皮下植え込み術を施行した。30分と60分のI/R後最初にratの生存率を、ついで接着分子の発現をMac-1はFlow cytometryで計測しICAM-1は免疫染色を施工後、染色強度を半定量的に計測した。apoptosisによる肝細胞死はTUNEL法により染色し、単位肝細胞あたりのTUNEL陽性細胞数をapoptotic index(AI)とした。好中球(PMN)はn-ASDクロロアセテート染色後カウントし、肝細胞壊死範囲(NA)はH.E.染色後マッピングし計測した。【結果】30分と60分のI/R後の生存率は100%および50%であった。Mac-1はI/Rによりmoderateにupregulateされ、その程度は虚血時間の長さに依存していた。類洞内皮細胞(SEC)上のICAM-1は30分60分のI/Rとも3hで同様のピークを迎えたが、60分群ではその後paradoxicalに減少した。30分のI/R後AI、PMN、NAのピークはそれぞれ3h、6h、12hであった。60分のI/R後AIは時間の経過とともにほぼ一方向性に増加し24h後にピークとなった。PMN、NAのピークはそれぞれ12h、24hであった。また60分群のピーク値はいずれも30分群に比べ有意に高値を示した。【結論】肝のI/R InjuryにおいてPMNはtransmigration stepを経ずに直接肝細胞にアプローチしている可能性が示唆された。虚血時間の長さはその後の肝障害の程度を決定し、またapoptosisによる肝細胞死がtriggerとなり好中球の遊走、接着さらには肝細胞壊死が引き起こされる可能性が示唆された。
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