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肺癌・乳癌臨床検体中の腫瘍内浸潤B細胞を用いた腫瘍特異的モノクローナル抗体の作製

研究課題

研究課題/領域番号 10671146
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関産業医科大学

研究代表者

市吉 裕二  産業医大, 医学部, 講師 (50264031)

研究分担者 花桐 武志  産業医科大学, 医学部, 助手 (30299614)
吉野 一郎  産業医科大学, 医学部, 助手 (40281547)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード腫瘍浸潤Bリンパ球 / SCIDマウス / 腫瘍特異的抗体
研究概要

SCIDマウスに移植した癌組織はそれ自体が腫瘍内浸潤リンパ球を含んでいる(tumor/TIL graft)。我々はSCIDマウスに移植したヒト癌組織の腫瘍内浸潤B細胞に由来するヒト抗体を検出し、その腫瘍特異性について検討し、以下の結果を得た。
1) SCIDマウスの皮下に新鮮ヒト癌組織(肺癌、乳癌)を移植し、2週毎に眼窩採血を行ってマウス血清中のヒトIgGおよびIgMをラテックス凝集免疫測定法にて測定した。移植後2週目よりマウス血清中にヒトIgGが検出され、10週目まで40-1400μg/mlのヒトIgG濃度が維持された。IgMは検出感度以下であった。
2) 検出されたヒトIgGの特異性を調べるため、高抗体価の得られた症例(肺癌2例、乳癌1例)につき自己腫瘍ならびに周囲正常組織、肺癌細胞株および乳癌細胞株のcell lysateを用いてWestern blotを行った。Westem blotの結果、肺癌移植SCIDマウスでは自己肺癌組織ならびに数種の肺癌細胞株に共通に存在し正常肺組織にはほとんど存在しない51kDa(症例1)および55kDa(症例2)のタンパクを認識するヒトIgGが、また乳癌移植SCIDマウスでは自己乳癌組織ならびに数種の乳癌細胞株に共通に存在し自己正常乳腺組織にはほとんど存在しない50kDaのタンパクを認識するヒトIgGが存在することが示された。未処置SCIDマウス血清、健常人血清では上記蛋白は検出されなかった。
以上より、腫瘍内浸潤リンパ球のなかには腫瘍細胞のcomponentを認識するIgGを産生するB細胞が存在する可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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