研究課題/領域番号 |
10671165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
八木 実 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (10251802)
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研究分担者 |
飯沼 泰史 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (00283010)
内山 昌則 新潟大学, 医学部, 助教授 (40151906)
岩渕 眞 新潟大学, 医学部, 教授 (00018326)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 小腸移植 / 拒絶反応 / 臓器保存 / 短腸症候群 / 小腸運動 |
研究概要 |
同種間での部分小腸移動の可能性と移植手技の向上を見出す必要から以下の実験を行い、成果を得た。犬のドナーから血管茎(大動脈、門脈)を有する約80cmの小腸を遊離しUW液にて環流し(大動脈より流し、門脈より排出)保存した。レシピエント犬を開腹してから大動脈を露出し脾静脈の一部を遊離した。先程のドナーの遊離小腸にアルブミン液を環流しUW保存液を洗い流し、この小腸の動脈をレシピエント犬の大動脈に吻合し、さらにドナーの門脈をレシピエントの脾静脈に吻合した。レシピエントの腸管には銀針双極電極を逢着し、移植腸管にはマルチモニターの2点圧センサーを挿入し、またフォーストランスジュサーを逢着し、さらにpHセンサーを挿入し、腸管運動とpHの変化を測定した。移植されたドナーの遊離腸管は術後2-3日不規則な小収縮がみられたが強収縮はみられなかった。pHは5以下となりさらに2以下となった。内視鏡上、移植腸管の粘膜の脱落壊死がみられ、小収縮も次第に減弱しやがて無収縮となった。1週間までに移植腸管は拒絶反応と血行不全により全層が壊死しレシピエント犬の状態も悪化した。組織的には粘膜は壊死融解し筋層は筋構造はみられず菲薄化していた。血管茎付きの40cmの遊離腸管を同様にUW液にて環流し、4度Cのクーラーと小型高圧酸素チェンバー(2気圧)に入れ保存した。それぞれの遊離腸管には銀針双極電極を逢着し腸管運動を経時的に測定した。保存された腸管はドナーより切除し電極を筋電図アンプにつないだ当初は低振幅の基礎律動波がでてたが切除後5時間経過後より基礎律動波頻度は緩除になり6時間後にはまったく出現しなくなった。またかつ重積するような活動電位は現れず、ほとんど小腸収縮は現れなかった。また、胃電計を用い、経皮的に腸管の電気運動を記録したが、体動により有意な腸管運動を反映してはいなかった。 ドナー犬から遊離され移植された部分小腸の生着、保存状態は腸管の基礎律動波や活動電位、収縮運動、pHの経時的変化によりある程度判定できると考えられた。
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