研究課題/領域番号 |
10671180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | (財)癌研究会 (1999) 大阪大学 (1998) |
研究代表者 |
小山 公美子 財団法人癌研究会, 癌化学療法センター・ゲノム解析研究部, 研究員 (90294066)
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研究分担者 |
倉橋 浩樹 大阪大学, 医学部, 助手 (30243215)
三好 康雄 大阪大学, 医学部, 助手 (50283784)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | PJS / STK11 / LKB1 / Mutaition search / APCL / 53BP2 / EB1 / EB3 / Mutation search / Peutz-Jeghers syndrome / LKB1遺伝子 / 遺伝子診断 / PCR-SSCP法 |
研究概要 |
1.連鎖解析によりPJS原因遺伝子が存在すると特定された約1Mbから原因遺伝子の候補を同定し、PJS患者について変異検索を行ったが変異は確認されなかった。しかし、このPJS原因遺伝子領域より単離されたAPCL(APC-Like:分子量230kD)は、βカテニンと結合することにより分解を誘導し、Wnt/Winglessシグナル伝達経路を負に調節し、構造的、機能的共にAPC類似遺伝子であることが示唆された。また、特に脳に発現していることを、さらにC末端側の相同性(アミノ酸レベル13%)の低さは、APCL特有の機能の存在を示唆するものであった。Yeast two-hybrid法によりAPCLのC末部分と結合するタンパクの単離を試みた結果、166個の陽性クローンを得、そのうち32個はp53 binding protein2(53BP2),3個はAPC結合蛋白として同定されたEB1と同一であった。さらにEB1と相同性の高い新規遺伝子(EB3)が単離された。今後さらなる解析によりAPCLはころからのタンパクとの相互作用や調節を介して、細胞周期、細胞分裂、アポトーシスなどに関与するかが明らかとなると考えられる。 2.PJS原因遺伝子SKT11/LKB1の蛋白質翻訳領域についてPJS患者、計20家系68ニンについて変異の有無を検索した。14家系において15の変異が確認され、8家系については蛋白の合成が中断する変異であった。6家系については蛋白質翻訳領域に変異を同定できなかった。これらについては非翻訳領域についての検討を行う必要があり、さらに症例数を増やして検討する必要があると考えられる。
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