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胃癌に対する拡大リンパ節郭清術後の消化管機能障害に関する実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 10671219
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

古川 良幸  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80209171)

研究分担者 中田 浩二  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10227811)
平井 勝也  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60056835)
羽生 信義  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30189592)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード消化管運動 / 拡大リンパ節郭清術 / Phase III収縮 / 胃癌 / 術後障害
研究概要

胃癌に対する拡大リンパ節郭清術では、自立神経が犠牲となり切除されるために、消化管の消化吸収能、消化管運動が著しく障害される.どのような機能障害が実際に起こっているのか動物実験および臨床的検討を行った.
臨床的検討
大内蔵神経を温存した拡大リンパ節郭清手術(大動脈周囲リンパ節郭清)後の小腸の収縮運動は,食後では収縮と弛緩が観察され,健常者と同様の収縮運動が観察された.空腹期においては,Phase IIIと呼ばれる強収縮運動が漸次肛門側小腸へと伝播し正常小腸と同様であった.Barium mealを用いたX線透視下の小腸輸送能も蠕動収縮に伴い内容の輸送が観察された.一方,内臓神経も切除した拡大リンパ節郭清術後の小腸運動は,食後期にはspastic contractionが主体となり,小腸内容の輸送もこの攣縮に伴って停滞し,ときに内容輸送が終末小腸へ急速に移動する小腸におけるmass movementが観察された.このことが,拡大リンパ節郭清術後の経口摂取不良,難治性下痢と関連深いものと考えられた.
実験的検討
イヌを用いたstrain gage transducerによる消化管運動測定を行った.その結果,迷走神経切除をしても,小腸の運動機能はおおむね良好に保たれ,小腸内容の輸送も健常小腸と同様であった.内臓神経と迷走神経の両外来神経を切除すると,臨床例と同様に,小腸の収縮運動は,spastic contractionが認められ,Phase III収縮も有意差をもって頻繁に出現した.

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 古川良幸: "胃癌に対する内臓神経温存大動脈周囲リンパ節廓清ー術後小腸運動からみた神経温存の意義ー"手術. 53・11. 1633-1638 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 青木照明: "消化管の神経支配と運動機能ー自律神経温存胃癌手術への応用ー"癌の臨床. 45・7. 531-538 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 古川良幸: "術後イレウス治療における大建中湯の臨床的有用性"Progress in Medicine. 19・4. 897-902 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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