研究分担者 |
飯笹 俊彦 千葉大学, 医学部, 助手 (10272303)
馬場 雅行 千葉大学, 医学部・付属病院, 講師 (00143305)
藤澤 武彦 千葉大学, 医学部, 教授 (80110328)
渋谷 潔 千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (20302565)
柴 光年 千葉大学, 医学部, 講師 (20162620)
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研究概要 |
【対象と方法】 蛍光気管支内視鏡検査を施行した症例で,扁平上皮化生, Squamous metaplasia (SM), 異型扁平上皮化生, Atypical squamous metaplasia (ASM), 扁平上皮癌, Squamous cell carcinoma (SCC)が確認された15症例を対象とした.生検標本は直ちにホルマリン固定,パラフィン包埋後,H&E染色を行い病理組織学的に検討した. 核DNA量の測定には,Image cytometry(CAS200) Cell Analysis Systemを使用した.キャリブレーションスライド上のラット肝細胞を用いて外部標準としてDNA量を測定.H&E染色標本にて測定部位を確認した各組織100から150個の細胞の核DNA量を測定しhistogramを作製,DNApatternを分析した.DNApatternは,2C領域に単一のpeakが認められる場合をDiploidと分類し,2C領域,4C領域以外にpeakとして認められるものがある場合をNondiploidと定義した. 【結果】扁平上皮化生5部位は全部位がDiploidを示した.軽度異型扁平上皮化生6部位中1部位(16.7%),中等度高度異型扁平上皮化生9部位中3部位(33.3%),扁平上皮癌4部位は全例がDNApatternはNondiploidを示した.推計学的に検討すると異型度の上昇と共にNondiploidの出現頻度は,推計学的に有意に上昇した.
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