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超低体温下での循環停止時間の安全限界の検討-急性期のapoptosisと長期遠隔期の細胞数による評価-

研究課題

研究課題/領域番号 10671242
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

中谷 充  千葉大学, 医学部, 助手 (60261921)

研究分担者 志村 仁史  千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (90312941)
増田 政久  千葉大学, 医学部, 講師 (50157210)
中島 伸之  千葉大学, 医学部, 教授 (40241947)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード犬 / 実験 / apoptosis / 超低体温 / 循環停止 / 超低体温循環停止 / 体外循環
研究概要

低体温循環停止法の脳に対する侵襲の度合い及び安全限界を検討する目的で、直腸温15℃における90分・120分の循環停止後の犬モデルの脳組織変化及び120分の循環停止で起こる神経細胞のapoptosisを間欠的循環停止にて抑制できるかを検討した。
[対象]体重10kg前後、年齢1歳前後のビーグル犬を用い行った。
[方法]非開胸による体外循環下に直腸温を15℃に下げ、60〜120分の循環停止及び20分循環停止10分再灌流のサイクルを6回行い合計120分の循環停止を行った。循環停止後は体外循環にて直腸温36℃まで復温し体外循環を離脱した。翌日、神経学的評価を行った後に72時間に潅流固定し、嗅球・大脳皮質・海馬・小脳のNissl染色、Hematoxylin-Eosin染色、TUNEL法、電顕による組織学的評価を行った。
[結果]翌日には全例歩行・摂食可能で神経学的異常を認めなかった。術後72時間後の犠牲死時点まで神経学的に異常なく生存した。120分循環停止後72時間において海馬錐体細胞(CA1領域)にTUNEL陽性細胞を認め電子顕微鏡にて核の膨化、濃縮等apoptosisの所見が認められた。他の犬においては脳の病理学的変化は認められなかった。間欠的120分循環停止後72時間において海馬錐体細胞(CA1領域)にTUNEL陽性細胞は認められなかった。
[結論]超低体温循環停止法の脳に与える侵襲は犬において直腸温15℃・90分まで神経学的及び病理学的に認められず。120分において神経細胞のapoptosis誘発という形で発現すると考えられた。120分の循環停止を間欠的に行うことにより海馬錐体細胞(CA1領域)のapoptosis誘発は抑制されることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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