研究課題/領域番号 |
10671251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
羽生 道弥 京都大学, 医学研究科, 助手 (70293868)
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研究分担者 |
中村 達雄 京都大学, 再生医科学研究所, 助教授 (70227908)
清水 慶彦 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00027111)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | acellular matrix / detergent / 再生 / 人工血管 |
研究概要 |
porcine carotid arteryからAcellular matrix人工血管を作成し、その人工血管をcanine abdominal aortaに移植して、それをscaffoldsとして大動脈の再生が可能か否かを検証すべく実験を行った。 ブタの新鮮な頚動脈をTritonX-100を用いてdetergent処理をする。これによってacellular matrixを得る。このacellular matrixの内腔にヘパリンを結合させて、ヘパリン徐放性人工血管を作成した。この人工血管をビーグル犬の腹部大動脈に移植した後、組織学的に検討した。 移植前の人工血管はAnti Porcine IgG, Anti Porcine MHC Class II陰性となり、抗原性は減少していることが証明された。移植したgraftは、炎症細胞湿潤は軽微であった。抗血栓性並びに開存性に関してはheparinizationすることによって問題なく開存した。 1ヶ月後の病理所見ではgraft中心部を除く部分に内皮細胞再生を認め、6ヶ月後ではgraft中央も内皮細胞に覆われ、内膜部分には整然と配列する平滑筋をgraft全長にわたって認め、再生した内皮細胞にはVEGF産生能も備わっていた。外膜側には新生したcapillaryを認めた。 以上から、cell extractionしたxeno-vascular prosthesisには自己細胞による、血管再生の可能性も十分にあると推測できた。6ヶ月後のgraftでは、Factor8によって内皮細胞が新生していることが証明できたが、それのみではなくその新生内皮細胞がVEGFを分泌しておりauto-crine能を備えhost由来の内皮細胞が正常に機能していることを証明した。
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