研究課題/領域番号 |
10671257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
南 正人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)
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研究分担者 |
奥村 明之進 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40252647)
武田 伸一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30236468)
三好 新一郎 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (00190827)
尹 亨彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (50283768)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1999年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ラット肺移植 / BAL / Nitric Oxide / RT-RCR / mRNA / 急性拒絶反応 / ラット / 肺移植 / 拒絶反応 / ケモカイン / NO / エンドセリン |
研究概要 |
目的:肺移植後急性拒絶反応におけるケモカインの発現の有無、さらに移植肺の組織学的拒絶反応の程度とケモカイン、NO、ET(endothelin)の経時的変化の関係を明らかにするため、まず、肺移植においてNOが拒絶反応の指標となりうるかを明らかにすべくラット肺移植モデルを用い異系肺移植における拒絶反応時に呼気中および気管支肺胞洗浄液(BAL)中細胞産生のNOが増加するか検討した。 方法:ラット同所性肺移植にて同系移植群(Lewis→Lewis)、異系移植群(Brown Norway(BN)→Lewis、免疫抑制(-))を作成した。術後3,5日目に回収したBAL細胞にて産生NO定量とiNOSのmRNAの半定量(RT-PCR)を行った。また摘出した移植肺の一部をホルマリン固定パラフィン包埋標本H-E染色で拒絶反応の組織学的評価(grading)を行った。 結果:同系移植群では拒絶反応は認められず、有意なBAL細胞NO産生増加は認められなかった。一方、異系移植群では術後3日目にgradeI-II、術後5日、7日目にgradeIIIの急性拒絶反応を認め、各々の時点でBAL細胞NO産生は増加していた。BAL細胞NO産生と拒絶反応gradeは有意に相関していた。またBAL細胞はiNOS mRNAを発現しており、ことにマクロファージ、リンパ球、好中球がiNOSの免疫組織染色で染色された。 結語:拒絶反応時のBAL細胞からのNO産生がNO,iNOS mRNAにより明らかとなった。 今後の展望:拒絶反応、iNOSのデータを踏まえ、今後のケモカイン、ETの発現との関連との検討へと展開する。
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