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肺癌細胞株の血行性転移における血管内皮細胞増殖因子VEGFの役割と転移阻害の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671261
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関徳島大学

研究代表者

高橋 敬治  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (60236271)

研究分担者 門田 康正  徳島大学, 医学部, 教授 (60028628)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード肺癌 / VEGF / 腫瘍関連マクロファージ / リンパ行性転移 / 血行性転移 / macrophage / VEGF121 / VEGF165 / リンパ節転移
研究概要

肺癌内macrophage(TAM)を分離し一部はmRNAを抽出,一部は培養した。VEGF121とVEGF165のmRNAの発現はRT-PCR法にて測定した。3日から一週間培養したTAMの培養上清中のVEGFの産生量はELISA法にて測定した。約50%の肺癌症例のTAMはVEGF121とVEGF165のmRNAを発現し,VEGFmRNA〈+)TAMは全例培養上清中にVEGFを産生していた。VEGFmRNA〈+)TAMのVEGFの産生量は3298.1±3859pg/ml,VEGFmRNA〈-)TAMのVEGFの産生量は3.8±6.6pg/mlであった。更にVEGFmRNA〈+)TAMの50%はVEGFの産生量が3000pg/ml以上であった。分離直後にmRNA(-)TAMは3日から一週間の培養後もVEGF121あるいはVEGF165のmRNAを発現しなかった。今回の結果でもっとも注目すべき点はこのVEGF121とVEGF165のmRNAの発現をしていた症例は全例リンパ節転移を認めない早期肺癌症例であり,この症例中リンパ節転移を認めた症例のTAMは一例もVEGF121とVEGF165のmRNAを発現していなかったことである。
以上より,肺癌内TAMは肺癌がリンパ節転移を起こす以前にすでにVEGFを産生しておりこのVEGFが肺癌のリンパ節転移のinitiatorとして機能している可能性が示唆された。この結果はFukumura et al.の報告(Cell94;715-725,1998)に一致すると考えられる.
今後は1.TAMのVEGF産生をantisense oligonucleotidesを用いin vitroにて阻害することにが可能かどうか?2.可能ならばマウスの系を用いin vivoにて肺癌細胞株の転移を阻害出来るか否かについて検討していく。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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