研究課題/領域番号 |
10671290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
竹中 勝信 (1999) 岐阜大学, 医学部, 助手 (00283292)
山川 弘保 (1998) 岐阜大学, 医学部, 助手 (80291392)
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研究分担者 |
永田 浩一 愛知県がんセンター研究所, 生化学部, 室長 (50252143)
西村 康明 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60198512)
坂井 昇 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021487)
早川 大輔 岐阜大学, 医学部, 助教授 (70252145)
竹中 勝信 岐阜大学, 医学部, 助手 (00283292)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 内皮細胞 / エンドグリン / 遺伝子多型 / 電子顕微鏡 / ラット / 平滑筋 / リモデリング |
研究概要 |
破裂脳動脈瘤の増大メカニズムを解明する目的にて、ラットを用いて実験的動脈瘤を作成して経時的な観察により増大メカニズムを組織学的に観察し、実験的動脈瘤のneckおよびdomeにおける経時的な形態変化を、壁構成成分の微細構造と細胞配列の三次元構築に注目して明らかにした。作成1、2、4、8、16、32週間後にホルマリン固定及び電顕用固定を行い、血管内腔面において内皮細胞の形態と付着する血球成分を走査型顕微鏡を用いて観察し、また瘤の各部分における壁構成細胞と細胞外マトリックスの微細構造変化を透過型顕微鏡にて検討した。その結果、瘤の内腔に白血球の付着を認め、内皮細胞と内膜下の細胞数増大と瘤の増大を観察した。そこで、次年度では、瘤増大と内皮細胞の役割に注目して、内皮細胞の機能調節蛋白の1つであるendoglinに注目し、脳動脈瘤患者においてその遺伝子解析を行った。82名の脳動脈瘤患者(男33名、女79名(平均年齢60.2歳))について検討した。遺伝子解析は、末梢血白血球より抽出したゲノムDNAを用いて、exon7とexon8およびそのintronを中心として、SSCP法およびダイレクトシークエンス法を用いて健常者(114名)との比較検討を行った。脳動脈瘤患者においてendoglinの機能に重要とされるexon7、8には、mutationは認めず、一方exon7とexon8の間には6塩基(GGGGGA)のinsertionが存在する症例が高頻度に認められた(p<0.05)。これらの患者は多発性の脳動脈瘤を高頻度に合併していた。脳動脈瘤患者の遺伝子レベルでの背景因子として内皮細胞機能調節蛋白質endoglinの遺伝子レベルでの変化が存在する可能性が推察された。
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