研究課題/領域番号 |
10671298
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
斉藤 洋一 (齋藤 洋一) 阪大, 医学部, 助手 (20252661)
|
研究分担者 |
恵口 豊 大阪大学, 医学部, 助教授 (20243206)
有田 憲生 大阪大学, 医学部, 講師 (80159508)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | liposome / HVJ liposome / bcl-2 / lac2 / central nervous system |
研究概要 |
Hvj-lacZ 10μgをSDラット大槽に注入し、7日後に灌流固定した。脳を取り出し、40μmの切片を作成し、脳内に取り込まれたlacZ遺伝子発現を検索するために、β-Gal染色した。lacZ遺伝子発現は脳幹、小脳、上位頸髄に強く、多数の細胞に観察され、脳幹の深部の細胞まで発現していた。注入部位よりも吻側の海馬の神経細胞にも発現が観察された。より吻側の大脳には発現はまばらであった。Neurofilamentと二重染色してみると、lacZ遺伝子発現している細胞の多くが、形態的にも、neurofilament発現もともなうことから、神経細胞であると考えられた。一方GFAPとの二重染色では明らかなグリア細胞へのlacZ遺伝子取り込みは見られなかった。Hvj-bcl-2 10μgを同様に注入して、抗bcl-2抗体による免疫染色を行っても、分布はlacZ遺伝子発現と同様であった。 Hvj-lacZ 100μgをメスニホンザルの大槽に注入し、7日後に灌流固定し、脳を取り出し、40μmの切片を作成し、脳内に取り込まれたlacZ遺伝子発現を検索するために、β-Gal染色した。lacZ遺伝子発現は上位頸髄、脳幹、小脳、海馬に観察されたが、ラットに比べると、発現は弱い印象であった。 従来、Hvj liposome法では分裂しない細胞への遺伝子導入効率が良くないとの指摘がなされてきたが、今回の我々の実験では、新型のHvj-AVE liposomeを使用したことで、非常に良い遺伝子導入効率の結果を得た。
|