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脳損傷における一酸化窒素の動態と脳血流・グルタミン酸閾値、および低体温の影響

研究課題

研究課題/領域番号 10671304
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関山口大学

研究代表者

伊藤 治英  山口大, 医学部, 教授 (90019927)

研究分担者 藤澤 博亮  山口大学, 医学部, 助手 (50238565)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード脳虚血 / 興奮性アミノ酸 / グルタミン酸 / 一酸化窒素 / ラット / 微小透析 / 脳血流
研究概要

虚血性神経細胞障害の発生機序においてグルタミン酸などの興奮性アミノ酸による神経毒性が関与することが知られ、この神経毒性と関連する物質として一酸化窒素(nitric oxide)が注目を浴びている。本研究の目的は、中枢神経細胞障害における一酸化窒素の関与の解明のため、脳細胞外液、脳脊髄液および頚静脈血中の一酸化窒素の動態と相互関係、脳内一酸化窒素の増加の引き金となる脳虚血およびグルタミン酸濃度の閾値について検討することである。実験は成長雄ラットを使用して行った。本年度は、脳虚血と脳内一酸化窒素に関して検討し、目標はかなり達成できたと考えている。実験は成長雄ラットを使用して行った。ハロセンの全身麻酔下に、大孔部脳槽に微小径のチューブを挿入。右頭頂部に骨窓を設け、微小透析プローブと一体型脳内温度測定および水素クリアランス用電極を頭頂葉皮質内に挿入した。両側頚動脈閉塞による30分間の虚血後、再灌流を行った。脳血流は水素クリアランス法で測定した。微小透析プローブ中に、リンゲル液を潅流し透析液中の一酸化窒素代謝産物(NO2,NO3)濃度を自動測定装置にて測定した。脳血流が20ml/100g/分の高度の虚血では、30分間の虚血誘導中に一酸化窒素代謝産物は減少し、再灌流後に上昇を示した。20〜60ml/100g/分の虚血では、30分間の虚血誘導中から一酸化窒素代謝産物濃度は徐々に上昇し、再灌流後にさらに上昇を示した。これらの結果から、一酸化窒素の合成と一酸化窒素から代謝産物への変化のための脳血流閾値は20ml/100g/分程度と考えられた。本年度の結果を踏まえて、一酸化窒素合成酵素阻害薬の投与実験、グルタミン酸の脳内灌流による一酸化窒素の変動の検討など次年度の研究計画を進める予定である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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