研究課題/領域番号 |
10671341
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
篠崎 哲也 群馬大学, 医学部, 講師 (90251115)
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研究分担者 |
渡辺 秀臣 群馬大学, 医学部, 講師 (40231724)
高岸 憲二 群馬大学, 医学部, 教授 (70154763)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | アルカリフォスターゼ / 血清 / 機能 / 糖鎖 / アルカリフォスファターゼ |
研究概要 |
アルカリフォスファターゼ(ALP)は生体内の大部分の組織に存在し数多くのリン酸化合物を分解する糖タンパク質よりなる酵素であることが知られている。その存在は細胞内外に認められているが、多くの研究はその細胞外での働きやタンパク質としての働きに限定され行われてきており、細胞内での機能やその糖鎖構造に関する検討はほとんどなされてきていないのが現状である。我々は生体内に存在するALPには肝・骨・小腸・胎盤由来等種々の亜型があることを応用し、これらの臓器特異的ALPではその糖鎖構造の違いがそれぞれの組織におけるALPの働きに重要な役割を果たしているのではないか、また骨肉腫をはじめとする種々の骨腫瘍に罹患した際に上昇する血清中のALPは一般的に存在する骨由来のALPと糖鎖構造が異なり、その糖鎖構造の違いを理解することにより、整形外科領域の小児に発生する代表的悪性腫瘍で早期発見が難しいとされる骨肉腫に特異的な腫瘍マーカーを作れる可能性があるのではないかと考えた。この為、まず種々の骨疾患を有する患者血清よりBlne SepharoseやプロテインA等のアフィニティークロマトグラフィーを用いてALPの単離を行った。そしてその単離したALPをSDS-PAGE上に展開し、更にこれにALPの特異的抗体を用いたWestern Blottingの応用を試みた。しかし、ある特定疾患に特異的なバンドを同定するには至らなかった。また、更に単離したALPにHPLCと種々のレクチンを用いたアフィニティークロマトグラフィーを応用してその糖鎖構造の解析を試みたがこれも明確な違いを見出すには至らなかった。今後はALPに対する特異的な抗体の選択やALPを吸着させるためのレクチンの選択、及び吸着したALPをelutionさせるための条件設定の変更等に検討を加え実験を継続していく必要性を認めた。
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