研究課題/領域番号 |
10671342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山縣 正庸 千葉大学, 医学部, 講師 (00220244)
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研究分担者 |
玉木 保 (王木 保) 日本工業大学, 機械工学科, 教授 (10049695)
守屋 秀繁 千葉大学, 医学部, 教授 (30092109)
後藤 澄雄 千葉大学, 医学部, 助教授 (10143273)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1998年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 内視鏡手術 / 脊椎固定術 / バイオメカニクス / 脊椎インプラント / 腰椎 |
研究概要 |
1)脊椎椎体間固定用スクリューの作成とその力学試験 脊椎の椎体間固定をチタン製のスクリュー、ケージにて行う方法が開発され臨床試用がされてきている。狭い展開で十分な固定力を得るために丸形のスクリューと三日月型のスクリューの組み合わせた新しいインプラントを作成した。アムスラー式万能試験機にて4種の丸形のスクリューと三日月型スクリューに対して力学試験を行い破壊荷重と変計量を測定した。スクリューのピッチが大きいほどまた内部ヌスミのRが大きいほど強度的に弱くなるという結果が得られた。臨床的に用いるスクリューの形状としては丸型とリブ付三日月型スクリューの組み合わせが最適である事が判明した。リブつき三日月型でスクリューインプラントは破壊荷重で目標設定値を超えることができ、また圧縮荷重と荷重とひずみ量の関係も安定していた。力学的には臨床使用に耐え得るスクリューインプラントが作成できたと考えられる。 2)実験用穿刺内視鏡手術装置の試作と動物実験による手術手順の検討 椎間板に達するには周囲の神経、血管、腹部腸管の解剖学的位置関係から1)左斜め前方の大血管と腸腰筋の間から、または2)腸腰筋層内を直達する、2つのアプローチが考えられる。動物実験用として直径8mm,5mmの2種類の穿刺するためのガイドピン、ガイドパイプ、ドリル、タップ、挿入レンチを作成し、それぞれにインプラントを作成した。ビーグル犬6頭を用いた実験では腰椎側方からの直達するアプローチが優れていた。直達法の全3例に最少侵襲での椎体間固定が可能であり、中途で開腹した例はなかった。筋組織、腸管、大血管の排除は開発した手術器具で可能であり、椎間板側面に直達した後、本手技で椎間固定が行い得ることがわかり、動物における本術式が確立されたと考えられる。ヒト専用に各種トロカー、椎間開大装置を作成する必要があるが本実験から脊椎に対する直達穿刺内視鏡手術が臨床応用される可能性が示唆された。
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