研究課題/領域番号 |
10671346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 篤樹 (2001) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (30333462)
荒井 勲 (2000) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10322760)
阿久根 徹 (1998-1999) 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60282662)
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研究分担者 |
大西 五三男 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (70311628)
五嶋 孝博 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (20272544)
田中 栄 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50282661)
中村 耕三 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (60126133)
小林 篤樹 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
荒井 勲 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / アデノウイルス / MEKI / 脊椎損傷 / シュワン細胞 / PI3キナーゼ / アデノウィルスベクター / MEK / PC12 / アポトーシス |
研究概要 |
我が国には現在10万人以上の脊髄損傷患者がおり、さらに毎年約5千人の脊髄損傷患者があらたに生まれると予測されている。脊髄損傷は交通事故やスポーツによる20歳代の若年者の受傷が多いことが特徴であり、社会的にも大きな損失である。また、医療の進歩により脊髄損傷患者の長期生存が可能になった一方で、脊髄損傷による麻痺、疼痛に対して現状では完全な治療法がないため、患者は長期間にわたる闘病生活を余儀なくされている。脊髄損傷の本質的な治療を行うためには損傷後に中枢神経内でおこる反応のメカニズムを明らかにし、その反応を調節することによって神経細胞へのダメージ回復を図ることが重要である。哺乳類において脊髄損傷後、神経機能が不可逆的に失われる理由は神経軸索の再生能力が中枢神経内では乏しいためと考えられる。神経軸索伸長のメカニズムは明らかになっていないが、最近MAPキナーゼの1つであるERKの持続的な活性化が重要な役割を果たしていることが明らかになっている。本研究においてわれわれは恒常活性型のMEK1遺伝子をアデノウイルスを用いて発現させることにより(1)ラット褐色細胞腫由来のPC12細胞の神経突起伸長誘導が可能であること(2)ラット脊髄切断による脊髄損傷モデルにこのウイルスを感染させることにより神経軸索伸長が誘導され、四肢機能の回復が認められることを明らかにした。今後ERKを活性化させるような薬剤の開発、あるいは遺伝子治療によって脊髄損傷の回復を期待することができると考えられる。
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