研究課題/領域番号 |
10671353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松山 幸弘 (1999) 名古屋大学, 医学部, 助手 (20312316)
佐藤 公治 (1998) 名古屋大学, 医学部, 講師 (00273235)
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研究分担者 |
神谷 光広 名古屋大学, 医学部, 医員
中山 敦雄 名古屋大学, 医学部, 講師 (50227964)
松山 幸弘 名古屋大学, 医学部, 助手
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 脊髄損傷 / 神経栄養因子 / NGF / アポトーシス / iNOS / INOS / spinal cord injury / apotosis of spinal cord |
研究概要 |
目的:急性脊髄損傷における組織内での誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の経時的変化と存在部位をRT-PCRと免疫染色で検討した上で損傷時のapoptosisとの関連を調べる。 方法:雄性Sprauge-Dawleyラット(8週令、260〜300g)を用いpentbarbital sodium麻酔後Th8で椎弓切除しweight drop technique(10g×10cm)で急性不全損傷モデル作製。損傷後6時間〜2週間生存後、脊髄損傷部の凍結標本作製しrabbit polyclonal anti-rat iNOS antibodyで蛍光染色し切片あたり陽性細胞数をTUNEL法とあわせて数えた。又ED-1,ED-2,OX-42、NSE、GFAPとの二重染色も行った。一方損傷脊髄からtotal RNA抽出しRT-PCRを行いiNOS mRNAの経時的変化を調べた。又脊髄損傷だけのラットと損傷後NOS inhibitorであるL-NAMEを投与したラットの切片あたりTUNEL陽性細胞数を比較。 結果:免疫染色でiNOS陽性細胞は損傷後6時間には出現し周辺部の血管周囲から灰白質にかけて散在。iNOS陽性細胞とTUNEL陽性細胞は近傍に存在。iNOS、TUNELとも陽性細胞数は損傷後12〜24時間でピークに達し3日以降減少。iNOS陽性細胞はED-2陽性細胞と重なった。RT-PCRでは損傷部で12〜24時間でiNOS mRNAは上昇。L-NAME投与ラットではTUNEL陽性細胞数は約6割に減少。 考察:iNOS陽性細胞は血管周囲にもみられED-2に染まったことからmacrophageであると考えられた。iNOS陽性細胞及びTUNEL陽性細胞の出現が経時的にも空間的にも平行しており又L-NAME投与によりTUNEL陽性細胞が減少したことからiNOS由来のNOがapoptosisに関与していることが推察された。
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