研究課題/領域番号 |
10671356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
井上 康二 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (80213156)
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研究分担者 |
猿橋 康雄 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40273403)
牛山 敏夫 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10263055)
福田 眞輔 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20028559)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | osteoarthritis / coxarthrosis / paleopathology / 古病理学 / 変形性股関節症 / 縄文時代 / 江戸時代 / アイヌ |
研究概要 |
過去の世界における変形性関節症(OA)の有病率を調べ、現代と対比させることによりOA発症に関与する因子を推測する目的で本研究を行った。 古代より近世に至る考古発掘成人人骨、日本人402体、中国人394体、フランス人413体、計1209体を調査した。上下肢大関節の各部位を観察記録し、象牙化がある場合にOAとした。 この結果、つぎの点が判明した。1)現代では極めてポピュラーな疾患である脛骨大腿関節の変形性膝関節症は、比較的最近までは稀な疾患であった。2)過去の世界では変形性膝関節症は白人よりアジア人に多かった。3)人類社会が狩猟漁労より農耕へと変化したとき、肘関節、膝蓋大腿関節OAは減少した。4)現代日本人の変形性股関節症有病率は低いが、過去の世界においても低い。 これらの結果よりつぎの点が推測される。1)変形性膝関節症は比較的近い過去に人類に急増した疾患であり、現代人のライフスタイルの中にその発症因子がある。2)日本人は遺伝的に変形性股関節症発症の防御因子を有している。
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