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超伝導量子干渉素子を用いた変動磁場刺激法による骨組織の非侵襲的検査法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10671374
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

金 郁哲 (金 郁〓 / 金 郁ちょる)  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50244603)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード超伝導量子干渉素子 / 仮骨成熟促進 / 交流電気刺激 / インピーダンス / 変動磁場刺激 / 骨折治癒 / 仮骨形成促進 / SQUID / microfracture / electromagnetic field / fracture healing
研究概要

保田や深田らが1956年にはじめて骨組織の圧電性を明らかにし、骨組織の形成や恒常性に電気的性質が介在していることが明らかになった。われわれは心磁図や脳磁図に今日使用されている超伝導量子干渉素子を用いて、非侵襲的に骨組織の強度および骨折治癒過程での仮骨強度の判定を確立するため、骨組織に変動磁場を負荷して発生した微小電流から骨折治癒過程での仮骨の成熟度を定量化することを目的としている。日本白色家兎の下肢を磁気シールド内に設置し、変動磁場刺激装置によりピーク磁場10,20,30ガウスの変動磁場を負荷した。負荷と反対方向で下肢の試験片から20mmの距離に設置したセンサーで発生した反応性の変動磁場の検出を試みた。128回の加算平均を試みたがノイズが大きく発生磁場が感知できなかった。その原因として、筋肉や神経組織による反応磁場の変動が骨組織のものより大きいこと、磁気シールド内ではあるが、磁性体が実験系にある程度含まれることが余儀なくされるため、その影響を受けたことなどが考えられた。そこで逆に仮骨形成を促進する交流電流を流し、仮骨自体のインピーダンス値の変化を経時的に計測し、その電流経路を解析する実験を行った。その結果、交流電気刺激が仮骨形成を促進しており、仮骨の成熟に伴ってインピーダンス値が上昇すること、実効電流は骨膜周囲の湿潤した軟部組織にも流れていることが明らかとなった。今後、非侵襲的骨組織の強度判定を確立するために克服しなければいけない問題は多い。特に生体においては筋組織や神経組織の電気的活動がノイズとして除去できないこと、軟部組織の影響、特に筋組織のインピーダンス値が低いため,負荷磁場は骨組織以外の軟部組織を刺激することになる可能性があることなどである。今後は神経・筋組織の発生磁場の特異性を解析できればノイズを除去し、ピンを刺入することなく、骨組織のインピーダンス値を計測できる可能性が残されている。

報告書

(4件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 金郁哲 ほか: "SQUIDを用いた骨圧電性計測の試み"日本生体電気刺激研究会誌. 11. 33-35 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金郁哲 ほか: "骨腫瘍広範囲切除後にbone transportを施行してcontact siden骨癒合が遷延した一例"日本生体電気刺激研究会誌. 12. 51-53 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡部欣忍,金郁哲 ほか: "アコースティック・エミッション法による骨癒合のモニタリングーイソザロフ創外固定法への応用"日本創外固定・骨延長学会誌. 9. 43-48 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金郁哲 ほか: "脚延長術で仮骨成熟不良例に超音波刺激を試みた1例"日本生体電気刺激研究会誌. 13. 63-65 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河本浩栄: "交流電気刺激による仮骨延長モデルの仮骨成熟に関する実験的研究"京都府立医科大学雑誌. 110. 35-47 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kouei Kawamoto: "The effect of alternating current electrical stimulation to the lengthened callus in the experimental callotasis model"J.Kyoto Prefectural University of Medicine. 110. 35-47 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 河本浩栄: "交流電気刺激による仮骨延長モデルの仮骨成熟に関する実験的研究"京都府立医科大学雑誌. 110. 35-47 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 金郁ちょる、楠崎克之、村田博昭、平澤泰介: "脚延長術で仮骨成熟不良例に超音波刺激を試みた1例"日本生体電気刺激研究会誌. 13. 63-65 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 金郁ちょる、楠崎克之、村田博昭、竹中信之、平澤泰介: "骨軟部腫瘍広範囲切除後の骨欠損に対する創外固定器の応用"日本創外固定・骨延長学会雑誌. 11. 111-114 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 金郁ちょる、日下部虎夫、土田雄一、細川元男、河本*栄: "小児の長官骨変形矯正と骨延長における問題点"日本創外固定・骨延長学会雑誌. 10. 47-51 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 金 郁〓 ほか: "仮骨延長法による下肢長管骨の変形矯正" 骨折. 20-2. 371-375 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 金 郁〓 ほか: "Orthofix創外固定器を用いた下肢回旋変形矯正の経験" 日本創外固定・骨延長学会誌. 9. 15-19 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 金 郁〓 ほか: "アコースティック・エミッション法による骨癒合のモニタリング-イリザロフ創外固定法への応用" 日本創外固定・骨延長学会誌. 9. 43-48 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 金 郁〓 ほか: "イリザロフ創外固定器を用いて一期的に偽関節手術と脚延長を行った1創" 日本創外固定・骨延長学会誌. 9. 141-146 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kim W. et al.: "Resection hip arthroplasty for malignant pelvic tumor" Acta.Orthop.Scand.69. 617-621 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 金 郁〓 ほか: "骨腔瘍広範囲切除後にbove tnavsportを施行してcontoct eideの骨病合が遅延した〓" 日本生体電気刺激研究会誌. 12. 51-53 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 平澤泰介編著: "新外来の整形外科,外傷と救急医療(平澤泰介,金郁〓共著)" 南山堂.東京, 26 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 平澤泰介監訳.ジョセフ.シャツカー マーヴィン・タイル著: "骨折-理論的治療と実際- (金郁〓共訳)" Springer-Verlag Benlin Heidelberg, Springer-Verlag Tokyo, 40 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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