研究課題/領域番号 |
10671389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
加藤 義治 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (00143850)
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研究分担者 |
和田 啓義 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80287416)
伊藤 俊一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10307580)
久保田 元也 東京女子医科大学, 医学部・整形外科, 助手 (20246581)
金谷 幸一 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30277222)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 腎不全 / 血液透析 / 骨形態計測 / 腎性骨異栄養症 / サイトカイン / 破壊性脊椎関節症 / β2-microglobulin / 遺伝子多型 / 慢性腎不全 / 破壊性脊椎骨関節症 / VitD3受容体 / ApoE遺伝子 / ビタミンD受容体 / ApoE / Hemodyalysis / 骨形能計測 / Uit D受容体 |
研究概要 |
腎不全・腎透析患者の骨組織形態計測を我々の開発した自動化システムで解析し、硬組織学的分類として、線維性骨炎型が最も頻度が高く(65%)、以下無形成骨型(31%)、骨軟化症型などその他(4%)の頻度であることを示した。このうち線維性骨炎が圧倒的に高骨代謝回転でありX線上ラガージャージー様変化など二次性副甲状腺機能亢進症の所見が明瞭で、i-PTH(平均285.6pg/dl)が高かった。サイトカインの発現をRT-PCRで調べた処、腎性骨異栄養症のうち線維性骨炎だけが、健常若年女性(対照群)に比しIL-1βが高率に発症する(1:9)ことが明らかになった。これは、高骨代謝回転ではIL-1βが骨構成細胞の分化、活性を高めていることが示唆している。さらに腎性骨異栄養症のうち、最も治療に難渋している破壊性脊椎骨関節症(Destructive Spondyloarthropathy:以下DSA)の群では、線維性骨炎(29%)よりむしろ無形成骨(68%)の比率が高いことが判明した。そこで、このDSAがβ2-microglobulin(以下β2-mg)が引き金となって発症し、脊椎骨粗鬆症により増悪・進行していくとの前提のもと、β2-mgの組織沈着素因をApoE genotypeで、骨粗鬆症遺伝子素因をビタミンD受容体遺伝子(以下VDR)で分析した。その結果、ApoEでは、E3/3:72.5%、E3/4:23.5%,、E2/3:4.0%とE3/3が圧倒的に多く、VDR受容体遺伝多型では、BB型:5.9%、Bb型:29.4%、bb型:64.7%とbb型が多かった。また両受容体の組み合わせとしては、E3/3・bb型が54.9%と約半数を占め、E3/3・bb型がDSA発症・進行の遺伝子素因として最も可能性が高いと考えられる。
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