研究課題/領域番号 |
10671414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
尾原 秀史 神戸大学, 医学部, 教授 (80030998)
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研究分担者 |
仁科 かほる 神戸大学, 医学部, 助手 (20311780)
三川 勝也 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (40229662)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 培養細胞 / 肺胞マクロファージ / 肺胞上皮細胞 / 酸素中毒 / エンドトキシン / 接着因子 / サイトカイン / 増殖因子 |
研究概要 |
研究[1]:SDラットにエンドトキシン(10mg/kg/hr)を腹腔内投与し急性肺障害モデルを作成経時的に24時間目までinducible nitric oxide synthase(iNOS)・nitrotyrosine(nTyr)・tumor necrosis factor-α(TNF-α)・growth regulated oncogene(GRO/CINC)のタンパク発現を免疫組織学的に評価した。また肺湿乾重量比(W/D)、気管支肺胞洗浄液中の好中球数を求めた。このモデルに対しリドカイン(2mg/kg/hr)、ケタミン(10mg/kg/hr):プロポフォール(20mg/kg/hr)の軽減効果を調べた。エンドトキシン投与3〜6時間後に肺胞II型上皮・気道上皮にiNOS・nTyr・TNF-α・GRO/CINCの発現が見られた。リドカイン、ケタミン、プロポフォールはこれらの発現を軽減した。エンドトキシン投与ラットでは6〜24時間まで肺のW/Dが大きく気管支肺胞洗浄液中の好中球数は6〜12時間で多くなっていた。3薬剤ともこれらの上昇を抑制した。 研究[2]:SDラットより肺胞II型上皮細胞を分離し培養した。ケタミン、リドカイン(臨床血中濃度及びその10倍、100倍濃度)、PDE-IV阻害薬のロリプラムの肺胞II型上皮細胞増殖に対する影響をMTT改良法及びBrdU取り込み法にてKGF(10ng/mL)またはHGF(20ng/mL)の存在下・非存在下で検討した。ケタミン、リドカインとも培養肺胞II型上皮細胞の増植に対して影響しなかった。KGFやHGFは培養肺胞II型上皮細胞の増殖を亢進したがケタミン、リドカインはKGFやHGFの亢進効果に対しても影響しなかった。一方ロリプラムは単独で肺胞II型上皮細胞の増殖を亢進した。KGFやHGFの亢進効果に対してもさらにエンハンスした。
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