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難治性慢性疼痛に対する誘発痙攣の除痛効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671420
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

高崎 光浩 (2000-2001)  佐賀医科大学, 医学部, 講師 (70236206)

原野 清 (1998-1999)  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (30038848)

研究分担者 十時 忠秀  佐賀医科大学, 医学部, 教授 (20038722)
能塚 博史  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (00274598)
高崎 光浩  佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70236206)
研究期間 (年度) 1998 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード薬剤誘発痙攣 / 難治性慢性疼痛 / SPECT / コハク酸メチルプレドニゾロン / 脳波 / 慢性痛 / 痙攣脳波 / 記憶 / 急性局麻薬中毒 / くも膜下注入 / メチルプレドニゾロン
研究概要

視床痛に代表される中枢性疼痛(中心痛)、帯状疱疹後神経痛、幻肢痛、反射性交感神経性ジストロフィーなどは病因は異なるが、いずれも治療抵抗性の難治性疼痛で、永続的な除痛法がない。我々が行っている治療法(Drug-induced convulsive therapy ; DICT)、すなわち大槽内にコハク酸メチルプレドニゾロンナトリウムを注入し、痙鑾(脳波上)を誘発することによって長期間にわたる除痛効果を得ている。本研究はDICTにおいて痙鑾(脳波上)がどのように関連しているのか、また治療に併発する前向性、後向性健忘と除痛効果の関連性について検討したものである。
1年目と2年目において、雑種成犬を用いてメチルプレドニゾロンの大槽内注入によって痙鑾が誘発されることを確認し、痙鑾の程度と相関して坐骨神経結紮による擬似的坐骨神経痛の緩和が得られることを確認した。3年目と4年目においては、実際にDICT治療を受けた患者の脳波を定性的、定量的に解析することにより、DICTの治療効果が痙鑾脳波の特性と深く関与していることを明らかにした。
また、健忘のみられなかった症例においては治療効果は十分でなく、DICTと記憶との関連も示唆された。さらに、Single photon emission computed tomography(SPECT)をDICT治療前後で測定し、治療後に視床付近の循環血液量が増加することも明らかにした。
中心痛などの難治性慢性疼痛は「脳に刷り込まれた痛み」などと形容されるが、その痛みはたとえ末梢であっても中枢で大きく修飾を受けている。一時的な異常脳興奮を与えること、さらにそれに併発する一過性の記憶喪失により痛みの悪循環を断ち切ることにより、長期間の除痛が得られているものと推察された。

報告書

(5件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 原野 清 他: "Drug Induced Convulsive Therapy"日本臨床麻酔学会誌. 20・5. 275-283 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 原野 清: "大槽内ステロイド"ペインクリニック. 20・6. 827-835 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 原野 清 他: "非経口投与法における薬物療法の特徴と使用法 硬膜外・くも膜下投与、ペインクリニックにおける薬物療法の実際"ペインクリニック. 21・別冊. 68-75 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harano, K, et al.: "Drug-induced convulsive therapy(DICT) fot central and intractable chronic pain"Anesthesiology. A981 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harano K, et al: "Drug-induced convulsive therapy (Japanese)"J. Jpn. Soc Cln Anesth. 20(5). 275-283 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harano, K: "Interacisternal steroid injection (Japanese)"Pain Clinic. 20(6). 827-835 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harano, K, et al: "Practice in pain clinic : treatment of intractable chronic pain patient with epidural/intrathecal injectiion (Japanese)"Pain Clinic. 20(supl). 68-75 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Harano, K, et al: "Drug-induced convulsive therapy (DICT) for cedntral and interactable pain"Anesthesiology. A981. (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 原野 清: "難治性慢性疼痛に対する大槽内メチルプレドニゾロン注入法(Drug induced convulsive therapy: DICT)"第25回日本医学会総会会誌. [II]. 366 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 原野 清: "大槽内ステロイド"ペインクリニック. 20(6). 827-835 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 原野 清: "硬膜外・くも膜下投与"ペインクリニック. 21(Suppl)(5/10発行予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 原野 清: "Drug induced convulsive therapy"日本臨床麻酔学会誌. 20(3)(印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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