研究課題/領域番号 |
10671468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
林 宜男 (林 宣男) 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (70198852)
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研究分担者 |
木瀬 英明 三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (80293786)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | Epitherial-stromal interaction / Cytodifferentiation / Prostatic cancer / Bladder cancer / Epithelial-stromal interaction / cytodifferentiation / Cell cycle related protein |
研究概要 |
1.R3327ダニング前立腺癌(DT)と胎生期及び新生児期間質との組織組み替え実験を行った。アンドロゲンレセプターが多数存在するラット泌尿生殖器洞間質との組み替え組織には、分化した高円柱上皮が配列する大きな腺管構造を示した。しかし、アンドロゲンレセプターが存在しない食道間質、胃間質、小腸間質及び精巣女性化マウスの泌尿生殖器洞間質や、アンドロゲンレセプターがわずかに存在する子宮間質及び膣間質との組み替え組織には、低円柱上皮が配列する大きな腺管構造を示した。この結果から、間質細胞からアンドロゲンレセプターを介して産生される細胞分化因子の存在が示唆された。 2.ラット胎生期泌尿生殖器洞間質とヒト膀胱癌細胞株(T-24)との組織組み替え実験を行った。未分化な移行上皮癌であるT-24は円柱上皮細胞からなる腺管構造を有するようになった。この細胞分化に細胞周期関連蛋白が関与しているか調べたが、p21、p27、cdk2、cdk4の発現はみられなかった。また、前立腺特異抗原(PSA)は、腺管を構成する上皮細胞が高円柱上皮に分化している部位に、散在的に発現を認めた。BrdUを用いたLabeling indexでは、分化した円柱上皮はラット胎生期泌尿生殖器洞間質と泌尿生殖器洞上皮との組織組み替えより有意に低下していた。この結果から、ヒト膀胱癌も胎生期間質により、上皮-間質細胞間相互作用を介した分化誘導が可能であることが示唆された。
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