研究課題/領域番号 |
10671471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥野 博 京都大学, 医学研究科, 講師 (90263079)
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研究分担者 |
筧 善行 京都大学, 医学研究科, 助教授 (20214273)
寺地 敏郎 天理よろず相談所病院, 部長 (50207487)
藤田 潤 京都大学, 医学研究科, 教授 (50173430)
羽渕 友則 秋田大学, 医学部, 助教授 (00293861)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 男性不妊症 / 分子シャペロン / 精子形成 / APG-1 / APG-2 / CIRP / RBM3 / 男子不妊症 / APG1 / APG2 |
研究概要 |
1.ヒト精巣cDNAライブラリーから、Apg-1,Apg-2をクローニングした。それぞれをプローブとしてノーザンプロット解析を行い、ヒトHsp110ファミリーのApg-1,Hsp110がヒトの培養細胞でも、32度から39度という熱ショックで発現誘導されること、Apg-2は誘導されないことを見いだした。 また染色体上の位置がApg-1は4q28,Apg-2は5q23.3-31.1であることをFISH法により示した。 なお、ヒトで報告されていたApg-2類似のp52とHsp70RYはともに存在しないことをゲノム遺伝子のクローニングにより明らかにした。 2.ヒト精巣でApg-1mRNA及び蛋白が生殖細胞、特にpachytene spermatocyte以降の分化段階で発現していることを見いだした。Sertoli-cell only症候群の精巣では、Apg-1のmRNAが検出されず、生殖細胞特異的に発現していると考えられた。さらに、濃縮精製した精子分画にApg-1蛋白の存在を認め、受精過程にも関係している可能性が考えられた。 男性不妊症例では精子での蛋白発現レベルにばらつきがあり、無精子症ではApg-1蛋白が検出されなかった。さらに、解析が必要である。 3.低温ショック蛋白質(RNAシャペロンの可能性が示唆されている)であるCirpと類似のRbm3を、マウスからもクローニングし、抗体を作製した。Rbm3は、マウス及びヒトの細胞で32度で発現が誘導される低温ショック蛋白であった。精巣のセルトリ細胞では恒常的に発現していて、実験的停留精巣では発現が減少した。 4.マウスGC2およびGC1生殖細胞に遺伝子導入して、レポーター遺伝子の最も高い発現の得られるプロモーターをいろいろなレトロウイルスLTR、PGKプロモーターから検索した。その結果造血幹細胞と同様のハイブリッドベクターが有効であることを見出した。
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